第七百四十話 平和の尊さ
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そう言えば
前回からの続き
ヤポーネの世界 エリア チューゴクゴク ヒロシマンの地 エダジマン国
海賊の襲撃の後、エダジマン国に入港し、隊商ごと海上自警隊幹部候補生学校内の敷地内でその夜は休ませて貰った。
隊商の面々はフェンス内で安心して眠れる事を大いに喜んだ。
翌朝、0900に学校長をアマンノンと副官の丸山が訪ねる。
学校長
アマンノン陸将、御訪問、感謝致します。
海上の幹部候補生学校を前陸幕長が訪問されるなど海自始まって以来の快挙です。
アマンノン
そう言えば、そうですね。
しかしココは西の黒の女王様も来られた場所、私より現職自警官唯一の伝説者の丸山3尉の方が価値があるかも知れませんよw
ついでに寄っただけだったが海上の幹部候補生学校に元陸幕長が訪問するのは初めてであった。
学校長
丸山3尉の訪問も嬉しい限りです。
この後、講堂にて候補生に談話の予定です。
ご案内癒します。
アマンノン
学校長の任期中に黒の女王様、丸山3尉と立て続けに伝説者が訪問されたのは祐一無二の快挙でしょうね。
学校長
有り難う御座います。
自分も励みになります。
講堂に着くと学生達が着席していた。
控え室で待っているとアナウンスが流れる。
「学校長臨場、部隊気を付け」
号令者が直立不動の姿勢で気を付けの号令が掛けると他の者は着席したまま背筋をピンと伸ばす。
学校長が登壇し、学生達に言葉をかける。
降段すると続いてアナウンスが流れる。
「前陸上幕僚長 アマンノン陸将臨場、部隊気を付け」
気を付けの号令が掛かるとアマンノン陸将は登壇する。
アマンノン
部隊休ませ
休めの号令が掛かるが姿勢は変わらずであった。
アマンノンはもうすぐ行われる護衛艦実習に絡めて昨日体験した海賊との一戦、そこに現れた海自の艦艇と話しを繋げ、実習が如何に大事で有り、海の平和に直結するかを伝え、最後に健闘を祈ると締めくくった。
講和の後、アマンノンと丸山は隊商の責任者がちゃっかり物流の契約を会計と結んだのに驚く。
丸山
ほう、この短期間の機会をモノにするとは中々やりますなぁ!
アマンノン
全くだ、関心したよ。
商人は笑いながら言う
こんなチャンスは滅多に無いですからね。
ヤポーネ最大手のクノールン商会に続いて遠方では二番目の部隊登録業者になりましたよ、これも二人のお陰です。
アマンノン
チューゴクゴクは物流が停滞気味だから大いに期待したい所だね。
そして、午前中にエダジマン国を後にし、ヒカリノ国へ向けて旅立った。
すぐさま、山賊の襲撃、どっかの軍隊崩れの謎の関所に難民の物乞い、大小様々な戦と問題が次々と起こる。
アマンノン
はあ、故郷に近付くに連れ、これだ。
嫌んなるなぁ。
丸山
まあ、戦地ですし皆、ゆとりが無いんでしょう。
商人
うっ、これはひどい・・
臭いに鼻を抑える。
近くの集落の者だろうか・・合戦後の死骸に鎧や武器の剥ぎ取りが群がる。
ギラついた目は最早、人の目では無く獣じみて見えた。
そして、鎧が剥がされて食べやすくなった所にモンスターが群がる。
中にはまだ息の有る者もいるようだった。
アマンノン
うっ!全ての者を助ける事など出来ない。
解釈する余裕も無いのか・・長期化した戦地に生きるとはこう言う事か・・嫌でも思い出させてくれる。
丸山
同じヤポーネでもここまで状況が変わるモノなのか。
先ほどまでとは別世界だ・・
どこか遠くで鬨の声が聞こえる。
争いが続く虚しさだけがその場を支配するのであった。




