第七十四話 大蒜パワー
お刺身
大将
すまんね、みんな、お嬢の事となると皆、我が子の様に心配になってね。
ちょっと、いじめ過ぎたね。
悪かったと大将は言うと、座敷が空いたからと奥へ通される。
既に煮立った鍋と新しく、お茶、おしぼり、お箸がセットされていた。
応答によるプレッシャーで喉が乾き、熱めのお茶を流し込むと、喉にカテキンを感じる気がした。
おしぼりで額の汗を拭くと少し落ち着いた。
「ふーっ」、緊張した。
お父さん、お母さんがいっぱいだね。
ふふっ、そうなの、みんなに良くして貰ったから皆さんの為になりたくて探共長になったんだよ。
へー、疑問なんだけど、探共長って職員からなるもの?
私は違うけど職員からなる方が半数って所かな?
探共長のポストに空きが出ると探共長選抜試験が有ってね、それで決まるんだよ。
もっぱら、面接がメインになるんだけね。
私の場合は前探共長に推薦されて、そのまま交代って感じね。
失礼します。と刺身の盛り合わせとほかほか御飯がお櫃で運ばれてくる。
こちら、サービスです。とお調子とお猪口のセットがテーブルに置かれる。
冷やの日本酒だった、だがいにお猪口に注いで乾杯をする。
渇いた喉に染み渡り、身体中にアルコールが巡るようだ。
しかし、気疲れした、乾坤一擲の大勝負の後のようだw
刺身から手を付ける。
城下カレイ、関サバ、関アジ、虎ふぐとキューシンズ大陸北部の魚が舌を踊らす。
彼女が味噌牛モツをよそってくれる。
ニラと大蒜スライスをたっぷりめだった。
暖かい、味噌大蒜のフレーバーと韮のシャキっ&ぷりぷりの牛モツの歯応え、舌触りに唸る。
旨い!暖かさが胃に染み渡るようだ、米を掻き込んでしまう。
気にいった?
あぁっ!最高、美味です。
刺身はどう?
うん、どれも美味しい!特にふぐ刺の歯応えと噛むほどに旨味が出るのが、凄いね!
薄めの刺身なのに虎ふぐのポテンシャルの凄さ!
美味しい。
笑いながら、空いた御茶碗にお櫃から御飯を入れてくれる。
カッスンガーって女子力高いんじゃない?
あれ、今更気付いた?
こんな良い女、他には居ないんだからね!大事にした方が良いと思いまーす。
大事にしまーす。
よろしい!で、さっき、未だに信じられないけど、アーベン神の話しと、強くなりたいって言ってたのがリンクするの?
うん、そうだね。
俺の住んでた国、いや、俺がいた世界が終了しようとしてるんだ・・今は保留状態なんだけども、再戦時にアーベン神を満足させる戦いが出来ないと終了してしまうんだ。だから、強くなれるヒントがあるなら何でも良いから知りたい。
・・なるほどね、わかったわ!明日の18時に家の近くの公園、この前みんなで待ち合わせした所ね。
あそこで待ってて、伝説者の貴方には勝てないけど、技術を教える事が出来る人を用意するわ。
ありがとう、明日の18時に公園ね。
無理言ってごめんね。
気にしないで、その代わり今夜も優しくしてね。とウインクするカッスンガーだった。
だから、ニンニクスライス多目なのか・・w




