第七百三十五話 部下の悩み
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思い出の味
R４・４・２８（木）１８３０
ヤポーネの世界 エリア トウホックン ミヤギーンの地 センダイン国
翌日に試合を控えた林田蒼楽はセンダイン国の宿の一室に居た。
メインイベンター以外は大部屋であるが蒼楽は人気レスラー タイガーマスクなので一人部屋であった。
夕食は先ほど済ませた、牛タンセットをチーム林田で食べた。
味も値段もクオリティバランスも納得出来る物であったのだが・・
蒼楽
非常に美味しゅう御座いました。
ただ、お腹いっぱいお肉を食べたらさ、思い出した。
我が故郷のソウルフード、ジンギスカン！！
甘辛いタレに付けてたっぷりの野菜と一緒にご飯をガッと！
今はお腹空いて無いから良いけど・・これが続くとヤバいかも
これってホームシックなの？
ドアがノックされる。
蒼楽
はい、どうぞ！
失礼致します。
ウルトラマン事（ドワーフ 唯一の中年）本名ボールン ゴゴウシ国主であった。
蒼楽
おっ、珍しいね。
どぞ！
窓際のテーブル席へ案内する。
ウルトラマン
お茶でもと思いまして
そう言うと小さな風呂敷を広げると茶筒と茶尺、湯のみ等の茶会セットが広げられる。
蒼楽
ほうほう、お茶を嗜まれると
ウルトラマン
格好だけで御座いますがw
そこに宿の者がヤカンを持って来てくれた。
ウルトラマン
すまない、無理を言って！
宿の者
いえいえ、ごゆっくりどうぞ。
そう言うと部屋を出て行った。
蒼楽の前に抹茶が出される。
蒼楽
初抹茶w
コクコクと一気に飲んでしまった。
蒼楽
苦いかと思ったら甘味があって美味しい！
結構なお点前でした。
ウルトラマン
ありがとうございます。
中々、大殿とお話しをする機会が無いので巡業中にお声がけをさせて頂きました。
蒼楽
気にせずフランクに話しかけてね。
ウルトラマン
恐悦至極で御座います。
蒼楽
何か不安な事とか心配事は無い？
ウルトラマン
やはり、自分は後から入った外様、しかも敵だったのが心残りになりまする。
蒼楽
後からって言っても数ヶ月の違いだよ？
それに遊撃隊の面々は皆ウルトラマンを認めてるよ。
レスラーとしても頭角を現して来てるしね、サブメインも夢ではないよ？
ウルトラマン
然し乍ら、某は大殿の様な華麗な空中戦が出来ませぬ・・
蒼楽
マスクマンだからと言ってルチャ・リブレに拘る事は無いよ、実際、白覆面の魔王と言われたマスクマンは必殺技の４字固めで大活躍したんだよ？
グランドの展開が上手いレスラーだったんだよ。
ウルトラマン
そうか！無理に飛ぶ必要は無いのか
この後、固め技の談議に実演とプロレス技の話しが深夜まで続いたのであった。
参照
ルチャ・リブレ
https://ja.wikipedia.org/wiki/ルチャリブレ
ザ・デストロイヤー
https://dic.pixiv.net/a/ザ・デストロイヤー
