第七百十三話 攻めより守り
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予想だにしない来客
R4・4・6(水)1245
ヤポーネの世界 エリア 台湾 南東部
丸山達は取り敢えず、地方協力本部用の土地を確保した。
丸山
50坪か、まあ良しとするかのう。
マエヤス
何とか4、5階建の建物にしたい所ですね。
丸山
そうじゃな、建てるのは本職に任せて、住所地を統幕に送るかの
「地本用地の確保連絡 場所 台湾南東部本町1−2−3 50坪の四角地 先遣隊 陸3尉 丸山岬丸」っと・・これをどうやってイチガヤンへ届けるかだな。
マエヤス
そう言えば、北部に探共が出来たらしいですよ。
丸山
何ですと!?北部まで行けば依頼で報告書を送れる!
マエヤス
そう言う事ですね。
北部に移動しながら用地確保をして行きますか?
丸山
それがいいかも知れんのう。
港に就航便の船が入港してきた。
マエヤス
南極行きの定期船ですね。
ここで降りる人はいないでしょうね。
丸山
ここは南極の開拓団、山根の嬢ちゃんの関係者、防衛省の関係者しか上陸許可が出ておらんからな。
よっ、丸山3尉!
丸山
え?えー!?
アマンノン陸幕長!何で台湾に?
アマンノン
陸幕長は後任が引き継いでるよ、私は統幕付きになって、台湾へ遊びに・・いや、視察に来たんだ。
で、これが丸山さんの辞令書
辞令書には丸山も統幕付きになっていた。
マエヤス
そう言えば、本年度が定年でしたね。
アマンノン
ん、貴官は?
マエヤスは10度の敬礼をしつつ挨拶をする。
マエヤス
失礼致しました、自分は空幕のマエヤス事務官で有ります。
制帽を着帽のアマンノンは挙手の返礼で応える。
アマンノン
空幕からですか、お疲れ様。
一つ、よろしく頼むよ。
私は勝手に付いて行くんで、引き続き、部隊の指揮は丸山3尉が頼む。
丸山
この後、北部へ向かう予定ですが、どうされますか?
アマンノン
もちろん付いて行くさ、戻る時は西回りで頼む、郷里に顔を出しておきたいので。
丸山さんには付き合ってもらうよ。w
丸山
了解致しました。
確かエリア チューゴクゴク、ヤーマングッチの地でしたね。
アマンノン
ほう、覚えていたのかね?
ヤーマングッチの地、トクヤマン国が郷里だよ。
丸山
ご家族は健在でありますか?
アマンノン
長命種のエルフだからな、まだまだ暴れまわってるだろうな。
マエヤス
え?暴れまわるですか?
アマンノン
知っての通りエリア チューゴクゴクは戦乱が百年以上続いている。
我が家はそんな中で、武闘派として誇っている国、トクヤマン王国の国家元首が我が父、その後を数年前にの甥っ子が継いだんだかどうなってる事やら。
丸山
え?アマンノン司令、王子様だったんですか!?
何故、お後を継がなかったんですか?
アマンノン
冗談じゃ無い!
戦続きの地で王族などやってられんよ!
略奪戦、人攫い戦に嫌がらせ戦、仕掛けては仕掛けられる。
百年もドンパチやってる場所では産業自体が戦争しかないのだよ。
攻めねば生きられん。それが嫌で私は守る仕事に就いたんだ。
マエヤス
・・そうでしたか。
アマンノン
ふー、ぶっちゃけれてスッキリしたよ。
はっはっはw
定年前のアマンノンが突然の現れ、陸幕長を辞し統幕付きとなった彼は肩の荷が降りたかのように晴れやかな顔だった。




