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武格者(ぶかくもの)   作者: 空銃(からづつ)
第二十一章 新生
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第七百十二話 流されてアイランド

不定期UPになりました、出来るだけ0時UPを心掛けます。

ご迷惑をおかけ致します。

誤字脱字等は小まめに訂正して行きます。

ブクマからの「しおり」機能をお使い頂ければ幸いです。   空銃からづつ

永遠の終わり



R4・4・5(火)1245

ヤポーネの世界 エリア テイトン オガサワラン諸島近海


遥か流されて久米はオガサワラン諸島近海を浮遊していた。

海面を大雨が叩く、かなりの悪天候であった。


久米

うーん、泳いでも意味無し!

海流に流されるだけか。

こんな調子でこの世界を何周するんだろうか?

後、何百年、何千年と繰り返すのか?

自ら望んだ事とは言え、ゾッとするな。


かなり海が荒れていた、海中であっても

凄まじいうねりを感じる。


久米

台風か?


いつの間にか海上に近い所まで上がってきていた。

高波に揉まれる。


久米

うおー、目が回る!


一瞬、木々が見える。


久米

どこか島の近くなのか?


大きな高波が久米を襲う!

クラゲの久米には大津波に見える。


久米

うわ、やばっ!


島の浅瀬に打ち上げられる。


久米

浅瀬のお陰でうねりが小さい。

助かったのか!?


1時間後、天候が落ち着く


久米

久々に太陽を見た気がするな。


ここからが地獄の1丁目と言う事に久米はまだ気付いていなかった。


浅瀬に取り残された久米は急激に海水温度が上がってきているのに気付く


久米

!!

おいおい、ヤバい、ヤバいぞ!


既にクラゲが脱出するには浅過ぎる水面であった。


そして、海水が徐々に減っているのに気付く


久米

引潮だと!


さらに太陽光が海水を蒸発させる。


久米

いかん、熱い!紫外線が痛い。


そして、海水が辺りから無くなり久米は干からびる。


久米の永遠に続くかと思われた命は呆気なく閉じた。


久米は宇宙空間の様な場所を漂っていた。


久米

久し振りに死んだなぁ、って変なニュアンスだな。

次は何に転生するんだろうか?

おっと、ステータスをチェック、チェック!

イエス!特殊称号「永遠の寿命」をゲットした!

焼け死ぬ思いをした甲斐があった・・


そしてここから転生ガチャの輪廻転生が始まる。


久米

ん?水面に浮いてると言うか立ってる?

何だ?おお、アメンボだ!

上手く行けば水上走行ゲットか?

当たりじゃないのか?


その時だった猛スピードで悪魔が襲いかかる。

悪魔の正体は鴨の雛であった。

口をパクパクさせて久米を追いかけてくる。


久米

うっそだろ。

怖っ、ひー、逃げろ


パクパクっと追って来る。


プチっと久米は鴨の雛に食べられた。


自然界では安定した生を手にする事がまれである。

転生してはすぐに死亡を繰り返す。

死に飛ばしの醍醐味?として死んだ所に転生と言う性質上、死んだ所に転生しそのまま死ぬ確率が高い。


何度も死に飛ばしを繰り返す。

鷲についばまれる蛇、蜘蛛の巣に捕まり体液を吸われる蝿、ウツボに食べられる蛸、山火事で火の点いた草、餓死した熊になりそのまま餓死、凍死したカエルになりそのまま凍死


生きるも地獄、死ぬも地獄、久米は後、何回死ねば良いのだろうか?

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