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武格者(ぶかくもの)   作者: 空銃(からづつ)
第二十一章 新生
691/958

第六百九十一話 淡々と黙々と

不定期UPになりました、出来るだけ0時UPを心掛けます。

ご迷惑をおかけ致します。

誤字脱字等は小まめに訂正して行きます。

ブクマからの「しおり」機能をお使い頂ければ幸いです。   空銃からづつ

先行部隊



R4・3・15(火)1330

ヤポーネの世界 エリア カントゥーン  テイトンの地 シンジュックン国


台湾視察部隊が防衛省本部から出る所であった。

といっても制服組は丸山一人で、他は女性を一人含む背広組の事務方じむかたばかりの5名であった。


交通機関を使い、同じテイトンの地に有るコウトン国のアリンアケ港を目指す。


ここで本部契約したクノールン商会の中型高速魔法船が待機していた。


建物を出るとせわしなく自警官、事務官等が歩いている。

年度末が近いのを肌で感じる。


丸山はゲートの手前で発行されたIDカードを戻してゲートを出て他の者を待つ。

5名揃うと最寄りのバス停まで歩く。


丸山

〔流石に無言と言う訳にもいかんだろう。〕

そう言えば、まともに自己紹介してませんでしたな。

私は丸山岬丸です、階級は三等陸尉で伝説者レジェンダーです。

陸幕からです。


一番近くのイケメン事務官が続いて自己紹介する。

自分はマエヤスと言います。

空幕から来てます。


続いて、他の事務官が自己紹介を始める。

自分はマッツンダー事務官です、防衛装備庁から来てます。

自分はイウラン事務官です、統幕からです。

あ、海幕から来たマツモン事務官です。

わたくしは共済組合本部から来たイケガヤン主事です。


丸山

なるほど、命令書の通り、一通り揃ってる訳ですな。

で、皆さん、聞いてると思いますが今回の査察は期限が決められていません。

簡単に言えば有る程度、形を整えてから戻って来いって事です。

幸い、新天地の台湾には旧知の伝説者レジェンダーや知り合いもいますので協力はして貰える筈です。

長い、船旅になりますが体調管理に気を付けてください。


5名の背広組はハイと答える。


バス停に着くと直様すぐさまにテイトン駅前行きのバスがやって来た。


大柄なコアラの様なモンスターが客車を引いていた。


全員乗り込み、各自椅子に座る。


終点のテイトン駅前で乗り換える。

終点までは時間が有るので各自眠る者や資料に目を通す者、メモを取る者とバラバラだった。

丸山は昼食後と言う事も有り睡魔に襲われる。

暫くすると舟を漕ぐ様に体が揺れだす。


アナウンスで目が覚める。


毎度、テイトンバスのご利用、有り難う御座いました。

次は終点 テイトン駅前です。

どなた様も忘れ物にご注意をお願い致します。


丸山と5名はバスを降りると10分間のトイレ休憩を取る。


ここで乗り換えてテイトンビックサイト行きのバスに乗り換え、終点のテイトンビックサイトで降りると港で有る。


誰もトイレに行く事もなく10分経つ、そのままバスを乗り換えて終点に着くと港に船が待っていた。


特に会話も弾む事も無く、淡々と移動し、チャーター船に乗り込んだ。


丸山

〔まあ、仕事だから黙々とって所なんだが・・まあ、その内、打ち解けるじゃろう。〕

こちらの資料の通りの部屋分けになります。毎食時に点呼を兼ねるので全員で食べます。

次の夕食時の17時過ぎに各部屋に声掛けに行きますのでそれまでは各自で自由裁量でお願いします。

では、解散!


各自、荷物を持って自室へと入って行く。


皆、持ち込みの仕事があったりとするのだろうか、誰も部屋からは出て来ないのであった。


丸山

では、ワシも仕事にかかるか。


当然丸山も仕事を持ち込み取り掛かるのであった。

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