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武格者(ぶかくもの)   作者: 空銃(からづつ)
第二十章 鬼の居ぬ間に
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第六百六十一話 コミケ

不定期UPになりました、出来るだけ0時UPを心掛けます。

ご迷惑をおかけ致します。

誤字脱字等は小まめに訂正して行きます。

ブクマからの「しおり」機能をお使い頂ければ幸いです。   空銃からづつ

次の夏は100回目



R4・2・13(日)0800

エリア カントゥーン  テイトンの地 コウトーン国 テイトンビックサイト


ツートンはテイトンビックサイトのイベントにブース出品に来ていた。

臨時に開かれたコミックマーケット、世界最大の同人誌即売会で有る。


山の様な量を持ち込んだクノールン商会は注目の的で有った。


一部、運び込む前にハカセがお取り置き品の数冊以外は全てが運び込まれた。


山の様な商品量に対して同じ本が一冊も無いと言う事で更に着目された。


そして、9時になるとコミケが開場となった。


ドドドと走る音と共に人々が走り込んで来る。


ツートン

来よったで!キッチリ並ばすんやで!

怪我無い様にな、頼むで


係員のクノールン商会のスタッフが列を整理しながら「クノールン商会はこちらでーす!」と声を張る。

最後尾にはプレートも持ったスタッフがクノールン商会の最後尾でーす。と声をあげる。


ツートン

お一人五冊までになります。

先頭のお兄さん、どれを手に取られますか?


先頭客

あ、えっと2列目の14番目と24番目、7列の3番目、8列27番目を見せて下さい。

〔本当に一点物ばかりだと?〕


ツートン

はい、どうぞ。


先頭客はぺらぺらとめくると「コレは!幻の・・間違いない!」と声を荒げる。

あと、12列の後ろから5番目を


先頭客

よし、この五冊で!


ツートン

おおきに、12,650円になります。

手提げ紙袋、別途50円掛かりますけど、どないしますか?


先頭客はモノを自前のリュックに入れると慌てて最後尾に並び直す。


次の女性客も15冊程吟味して5冊買うと最後尾に並び直す。


購入者の目の色、本気度にツートンも気を引き締める。

狂気に近い熱量に冷静さも見える。


ツートン

〔全員、恐ろしいまでのゴツい目や、そやけど、しっかりした目利きと並び直す冷静さに本気を感じる。〕

油断ならんで、こっちも本気で行くで!


凄まじい忙しさだった。


ツートン

一人一人、丹念に選んではるのに何ちゅう回転率や!


山の様に有った同人誌がどんどん減っていく。

列中の客達は自分達に目当ての品が回るかと気が気では無い。


先頭客が3週目に回って来た。


先頭客

うーん、あれと、あれと、それと、コレとその隣を見せてもらっていいですか?


ツートン

はい、どうぞ


先頭客

コレは結構です。

そちらをお願いします。


ツートン

お待たせしました。


先頭客

うん、この五冊で!


量も減っていたからか、満足したのか、軍資金が尽きたか、次の目当てに移動するのか、先頭客は何処かに消える。


暫くして最後の客が来る。


最後の客

うーん、残り3冊か・・全部下さい。

あ、手提げ袋もお願いします。


ツートン

おおきに、有難う御座います。

クノールン商会、完売致しました。


次の客がガクッと肩を落とす。


クー、買えなかった。

ああ、もっと早く来れば良かった。

残念だなぁ。

様々な声の中、列はなくなる。


ツートン

仕入れはタダ同然、売り上げはメチャクチャやって!

しかも、オモロかったなぁ。

癖になるわ。


昼前には撤収し、近くのオダイバーシティにある阪本大権現の出張祠に参拝し、ハカセと合流する。


ハカセ

こんなに早く来るって事は?


ツートン

速攻で完売や!

気持ち良かったで、ホンマやでしかし!


ハカセは色々とコミケの話しを根掘り葉掘りと聞き、それに得意げに答えるツートンで有った。

参照

コミックマーケット100

https://www.comiket.co.jp

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