第六百六十話 至宝
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腐る?
R4・2・12(土)1530
エリア トウカイン シーズニングオカーン国 ヤヤイヅ国
ツートンはお宝の大量のうっすい本をとある所に運ぶ途中、補給と交易を兼ねてヤヤイヅ国に寄港した。
ナールトンで購入した灰干しワカメや蓮根チップス、すだちジュース、竹細工等を一部、卸して、鰹節、なまり節や黒はんぺん、なると巻に緑茶を購入した。
ツートン
ナールトンから来てヤヤイズでなると巻って変な感じやなw
発想の転換やな、どこにチャンスが転がっとるか分からんモンやな。
なると巻は「うず潮」にヒントを得たヤヤイズ国の練り物であり、名産品であった。
取り引きが終わると阪本大権現の社へ参拝する。
寄進として金一封として十万円を包んで社務所に出すと神主のアーニキンから是非に「社務所にお泊まり下さい」と言われてお世話になる。
その夜はアーニキンに馳走として鰹のたたきと地酒を振舞われて、互いに阪本様の話しで盛り上がった。
翌朝、参拝をし、社を後にしようかとすると声を掛けられる。
ハカセ
あの、テイトンに行くって聞きました。
乗船させて頂けないでしょうか?
ツートン
おお、ハカセちゃんじゃないの
テイトンに遊びに行くんか?
ハカセ
いえ、阪本大権現の祠がオダイバーにあるのでそちらへと
ツートン
神事かいな?
ええよ、お代は結構や。
阪本様には多大な恩義が有るさかいな。
まー、ただ、輸送船やから倉庫でごろ寝になるけどかまへんか?
ハカセ
あ、有難うございます。
神主のアーニキンからもよろしくお願いされて、ハカセを乗せて出航した。
ツートン
ハカセちゃん、この倉庫でええかな?
荷物乗ってるけ、空いてる所で寝てや。
そう言うと毛布を何枚か渡す。
ハカセはお礼を言い、倉庫内をキョロキョロし出す。
ツートン
ほな、なんかあったら声掛けてや。
ハカセは立ち去るツートンを見送ると奥の空いた一角に荷物を置く。
ふと見るとうっすい本が山の様に積まれていた。
ペラペラと捲る。
ハカセ
うげっ、お下劣!
全部そうなの?
何冊か捲ると異彩を放つ本があった。
ハカセ
!!・・これは?
芸術?
ハカセは狂った様に何冊かあったBL本を読み漁った。
ハカセ
なんと尊い本なの?
神々の本か!
ハカセはありったけのお金を出してBL系の薄い本を購入する決意をする。
ハカセ
コレは国宝級!いや、世界遺産!人類の至宝!
何が何でもツートンさんに売ってもらわないと、文明が衰退する!
こうして、一人の腐女子が完成したのであった。
大丈夫なのかハカセ!?




