第六百五十二話 人狼ゲーム
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ブクマからの「しおり」機能をお使い頂ければ幸いです。 空銃
狼
前回からの続き
ヤポーネの世界 オーキナーゼンの地 センカックン諸島 ウオツリン島
山根達はセンカックン諸島のウオツリン島に上陸し、多くの屍を乗り越えて島、唯一の建物に乗り込むと全員揃っている者達に助けを求められる。
海賊達は一体どこへ?
クロは島中を飛び回り他に人が居ないのを確認し、戻ってきた。
パージメン
誰もおらんって、海賊は?
山根
この中にいるって事だろう!
グループβ
アイツらが海賊です!姉さん!
グループα
ふ、ふざけるな!
お前らが人々を殺したんだろう!
人でなし共め!
何を!
何を!と言葉の応酬が続く
パージメン
どっちも子供や老人も居るし、訳わからん。
山根
?・・何なんだ。
頭、痛えぞ。
えーっと、お前らは敵対してるのか?
グループαの人々が騒ぐ
アイツらは海賊で我々は攫われたんです。
グループβ
言うに事欠いて!海賊はそっちだろう!
パージメン
この中に狼が居るっちゅー事やな。
せやけど、どっちにも子供や老人が混じってんなぁ。
脅されてんのか?
パージメンは老人や子供に話しをきくと、海賊が誰なのか知らないらしい。
山根
とんだ、人狼ゲームだな。
一先ず、子供と老人は外のクロの所に行きな。
頭、使うのは無理だな。
パージメン、頼む!
パージメン
え?嘘やん
丸投げって姉さん、あんまりや
山根
あーし、感覚派だから
パージメン
確かに・・どないしょ。
そもそも、海賊は何人おったんかも分からん。
色々と聞いて見るか。
パージメンは片っ端から色んな事を質問していく
誰も怪しくなく、全ての者が怪しい。
パージメン
あかん、さっぱりや
パージメンは一芝居打つ事にした。
パージメン
姉さん、合図したら大きい声で「あっ、そうだったな!」って言って下さい。
山根
ん?OK、わかった。
パージメンの演技が始まる。
パージメン
あっ、そうやった!
兄さん、連れてきたらええんや!
嘘を見抜けるんやった。
合図で山根は大声で言う。
山根
「あっ、そうだったな!」
パージメン
ウソつきはボコり殺してたって下さい。
そう言うとパージメンは建物を出てケイジーンを呼びにいく。
山根は入り口で腕も組んで仁王立ちしていた。
一人の男が山根に聞く、嘘を見抜ける方が居るのですか?
山根
ああ、百発百中で当てるぜ!これで人狼ゲームは終了だな。
建物の中は俄にザワつき始めるのであった。




