第六百二十三話 HACCP（ハサップ）
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異物混入
R４・１・６（木）１３００
異世界プルスウルトラ ジャスティス王国 バスターシティSA
食堂が先行営業を開始した。
初日と言う事も有り久米、大佐、休日の王とで食堂を視察にきていた。
王は一般人の服装で来た為か上手くオーラを消して周囲に溶け込んでいた。
麺類を中心に色々と食べ比べをしているようだ。
その時だった、王はアメリケーヌパスタを食べている時に何か口内に違和感を感じる。
王
ん、なんだ？
オリーブの種か・・しょうがないなぁ
久米
おいおい、アメリケーヌソースにはオリーブは使用しないのに種が入ってるだと！
王
総統閣下、声を荒げてどうかされましたか？
久米
えー、異物混入してたのだが・・問題じゃ無いのか？
王
よく有る事では無いですか、日常茶飯事では？
久米
え！？えー？
そうなのか？王様で当たり前だと？
〔どうなってるんだこの世界の食品管理と言うか公衆衛生は？〕
王よ、城での食堂では異物混入などは無い筈だが、どう思う
王
それは偉大なる総統閣下が居られるからでは？
久米
うーん、実は私のいた二つの世界、日本やヤポーネも食品に異物が混入するという事は大問題なのだ。
それは食べる者の社会的地位に関係無くだ。
城での調理手順マニュアルは日本でのマニュアルを手本にして有る。
王
そう言われたら、城での食事は社員食堂になってからの方が安心して食べれてます。
以前はご飯に小石が入っていたりしました。
久米
それを浸透していきたいのだ。
食の安心、安全を！
料理人としても
王
食の安心、安全・・考えた事も有りませんでした。
とにかく、旨けりゃいい、満腹になればいいじゃ無いかと思っていました。
久米
食のレベルと言うか公衆環境や衛生を意識付ける為にHACCPに沿った衛生管理を行う必要が有るな。
大佐
ハサップとは？
久米
HACCPとは衛生管理システムの一つで有り、宇宙食を作る際、細菌等が侵入しない様に考えられたモノだ。
大佐
宇宙に上がればそうそう病院も無いのを考えれば、ハサップシステムは有効ですな。
王
うまけりゃ多少の犠牲がって考えがダメなんですな。
久米
その通りだな、うまけりゃ手を抜いていいのか？否！
今後、異物混入が無い様に再発防止に務めると共にHACCPに沿った衛生管理を導入し、意識改革に努めようじゃ無いか。
王
食の意識改革！良いですね。
是非、責任者をわたくしに！
久米
お！やる気の有る者が先頭に立つ、まさしく改革者に相応しい。
王としての仕事との兼務、大変で有ると思うが期待しているぞ！
王
お任せを！食の王と呼ばれるまでになって見せましょうぞ！
久米
お、おう！
〔食の王ってなんか意味が違う様な気が・・まあ良いか〕
参照
HACCP
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/haccp/index.html
