第六百十五話 大寒波
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寒い
R3・12・29(水)1730
ヤポーネの世界 エリア トウホックン アオーン・モーリンの地 ムッツン国 チュアム教団
その日、ムッツン国はドカ雪に見舞われた。
ご利用客で帰れなくなった方には大仮眠室と温泉の利用を無料で解放した。また、教団関係者の帰宅困難者には従業員用の温泉とマッサージルームでの宿泊を許可した。
予約以外のマッサージは休止とした。
サワット チュアムが食堂で夕食を食べていると感謝からなのか手を合わされる。
とりあえず笑顔で手を合わし返すと何人もの人々が手を合わせて来る。
チュアム
うん、食べづらいぞ。
今日の夕食は味噌煮込みうどんであったがツルツルっと素早く食べると自室に戻った。
しばらくするとマサンヒトンがやって来た。
チュアム
どうしたの?
マサンヒトン
この大雪の所為でオオミナトン基地から災害派遣で雪掻きに多くの隊員がムッツンで作業中だそうです。
一先ず、お耳に入れて置こうかと思いまして。
チュアム
そうですか、一番近くだとどこで除雪作業してるか分かりますか?
マサンヒトン
当施設の近くの大通りに一部隊が展開中だそうです。
チュアム
そうですか、少し出ます。
マサンヒトン
お供致します。
二人は極寒の大雪の中、作業中の部隊を見つける。
指揮官らしき者が何やら指示を出していた。
その指揮官に近付きチュアムは声を掛ける。
チュアム
お疲れ様です、チュアム主事です。
指揮官の方ですか?
指揮官
はい、自分が指揮官であります。
チュアム様、この悪天候の中、態々お越しとは!
どうか致しましたか?
チュアムは自警隊に支援を申し出た。
当施設の温泉、休憩所の無料解放、指揮所や本部の設置の許可やタオルの無料貸出に熱いお茶の無料提供等である。
指揮官
それは助かります、上にも伝えて起きます。
チュアム
私も同じ隊員です、出来る事をさせて頂きます。
ドンドン来てください、遠慮は無用です。
指揮官は大声でみんなに伝える。
チュアム様が表敬に来て下さったぞ!
しかも、施設を使わせてくれるそうだ、交代したら熱いお茶と温泉が待ってるぞ!
寒さの中、けっぱる隊員達には天国への誘いであった。
作業員の中から様々な声が聞こえる。
マジか、よーし、頑張るぞ!
温泉だと?クゥー、有難いなぁ、この寒さの中でも頑張れるぞ!
熱いお茶か、いいねぇ。
暖かい所で暖を取りながら休憩出来るのか!?
氷点下の中、懸命に頑張る隊員達のモチベーションが爆上がりであった。
指揮官
チュアム様、有難う御座います。
チュアム
芋煮か何か熱い物でも用意しておきますね。
指揮官殿も来られてくださいね。
指揮官
はい、有難う御座います。
〔流石はチュアム様だ、センガワ元司令が惚れ込む訳だw〕




