第五百九十四話 着任の挨拶
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やっと到着
R3・12・8(水)1425
ヤポーネの世界 北極大陸 全次元指導軍 第10宇宙派遣軍 銀河系方面第7師団 第3大隊 第9監視中隊 第2偵察隊 北極基地
ヤポーネの世界には北極大陸が存在していた。
バンドーン
やっと、やっと着いた。
基地半壊で正規隊員の全てに非常呼集がかかり、続々と隊員が集まる。
当然と言うか圧倒的にバンドーンが最後であった。
バンドーン
フー、最後?当たり前だろう!
逆サイドの南極大陸の内陸部に居たんだからさ。
コレでも早い方じゃ無いか?
事務方の隊員
やっと来ましたね、はい、これ辞令です。
バンドーン
ん、辞令?
中を確認する。
「バンドーン技術准尉を技術特別大尉に昇任を命じ、北極分屯基地司令に命ずる。」
バンドーン
はあ?基地司令だ?
技術屋の私が?
事務方の隊員
おめでとうございます。
一旦、司令室へ行ってください。
バンドーン
ああ、了解した。
半壊した基地内の改修作業を横に見ながら歩くバンドーンは夢見てる様に感じるのであった。
バンドーン
おいおい、出世を諦めた俺が分屯地とは言え基地司令か・・しかも3階級特進の特別大尉か・・笑いが止まらんな。
聞けば、先のSDF-1(リックマン総統)との戦闘で階級の上級の者が死亡、重篤となり、遠方にいて無事だったバンドーンが一番の先任となり、分屯基地司令にするべく階級も形上、昇任したとの事だった。
司令室では本日、急遽、終礼が行われる事となり基地司令着任の挨拶をする事となった。
直ぐに終礼が行われる。
と、言ってもリモートであり、バンドーンと司令室の司令官付きと事務方がいるだけで有る。
バンドーン
新しく、当基地司令に着任したバンドーン技術特別大尉で有る。
まずは先の戦闘で殉職された隊員やその家族にご冥福を祈念したい、また、怪我をされた隊員の早期の復帰を祈る。
さて、知った顔が多いと思うが、以前と同じ様によろしくお願いされたい。
知っての通り当基地の悲惨な現状は伝説者との接触を性急に行った結果で有るのは周知の事実である。また、伝説者との接触をいかに問題無く行うかが重要点でもある。
当部隊の任務の特性上、情報収集が主たる任務となり、自分を始め、伝説者や現地協力者との接触任務や情報収集の任に着いていた隊員はそのまま、安全第一で任務を続行されたい。
以上
〔まあ、挨拶はこんな所だろう、しかし、給料が上がるのは良いが昇任して責任が付いて回るのは嫌だな。まあ、これ以上の出世は無いだろう〕
バンドーンは復旧工事の進捗状況の説明を受け、亡くなった隊員達の慰霊碑に向かい、その足で怪我で戦列を一時外れた者達にリモートで声をかける。
その夜は久々に基地の自室で就寝する事となった。
バンドーン
いつ以来だ?・・チーギューンの時以来か。
チーギューンの事が水崎にバレたらヤバイなと思っていたが討たれるとはな。
まあ、死人に口無しってヤツだ、恨むなよ、チーギューン・・
はあ、しかし、やっと帰隊したのに明日には南極へ向けてトンボ帰りだな、少しヤポーネで買い付けてから戻るか。
色々と考えていたのだが、長旅の疲れや着隊と同時に基地司令となった気遣いや気苦労が、どっと来たのか早い時間にいつの間にか寝てしまった。Zzz
夢の中では既に南極大陸の内陸部、到達困難極国に到着しているバンドーン基地司令であった




