第五十七話 帰路
帰り道
依頼の見積もりが終わったスギココロンと合流し、本部庁舎への帰り道
スギココロン
どうでしたか、登録してみて?
林田 蒼楽
うん、よく出来た組織だね、後、Tカード?入金しようと思って、最初に褒美で貰った30万円?
財布から出す時に気付いたら、元々持ってたお金がヤポーネ仕様に変わってた!7,813円が変わっててびっくりした!
スギココロン
蒼楽殿のいた世界ではどんなお金だったのですか?
林田 蒼楽
一万円、五千円、二千円、千円が紙幣!紙のお金なんだよ、後は硬貨でほぼ同じでヤポーネって書いて所が日本国になってるんだよ。
スギココロン
紙のお金?凄いですね、紙に価値を見出すとは、そちらの世界は、かなりの経済的信用度があるのですね。
しかし、五百円以下の硬貨のデザインがほぼ同じと言う所に神様の存在を感じますね。
林田 蒼楽
自動で両替って、何かアーベン神から祝福と加護をくれるって言ってたから、それかな?
とりあえず、三十万はTカードに入れといた。
スギココロンちゃんもTカードに幾らか入れた?
スギココロン
はい、一万円だけ、それ以外は家臣の褒美と戦費と備えに回しました。
しかし、アーベン神様から祝福と加護があるとは凄いですね。
林田 蒼楽
〔家臣持ちって大変だな、戦う経営者って感じ〕
そう言えば、アキーエ神も祝福と加護をあげるって言ってたよ、覚えてなさそうだけどね。
初日の寝る時に気付いたんだけど、この装備、すぐに取れるんだよ!っと瞬時に外して見せる。
スギココロンは一瞬にして取れた防具に唖然としつつ、行方を聞いてみる。
林田 蒼楽
分かんないけど、瞬時で着くし気にして無いよ、どちらかって言うと重りみたいものだしと5、6mを2回転のスワン式ダイブをしながら飛んでみせる。
着地と共に装備する。
スギココロン
な!やはり、只者では無いとわかっていましたが、常軌を逸してます。〔敵じゃ無くてホントに良かった〕
本部庁舎に着くとスギココロンは姫へ報告してから一緒にランチをと言う話しになったので部屋で待っていると姫と一緒にやって来た。
二人共、動きやすそうな格好で午後の運動を楽しみにしているらしい。
三人で早めに軽めのランチを取り、隣の建物へ向かうと12時前だと言うのに気の早い者が何人か来ている。
やる気の有る者達を見て自らも士気が高まる林田 蒼楽だった。
次話で第4章終了です。




