第五百七十八話 回収作業
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再び
R３・１０・１４（水）０８００
南極大陸 ヴォストーク国 町外れの森の中
リックマン（久米）は一週間の休み開けの少佐に中佐としての昇進を伝える。
中佐
これからも中佐の名に恥じない様に努めます。
休暇明けの者達にSDFー１マスロスと超電磁ロボ２体を紹介する。
中佐
かなりの大きさで有りますな。
リックマン（久米）
超電磁ロボは原寸大だからね。
マクロスはこれでもかなりのスケールダウンして有る。
早速だが、中佐の指揮下の元、マクロスに乗り込んでもらう。
中佐
月でありますか？
リックマン（久米）
今回は火星探査を主任務に頼みたい。
大気成分、鉱物調査、地形調査等を任せる。
大きいだけ有って全ての部隊が入った。
マクロスは上空に浮上するとフォールド航行を開始する。
今日、ウーランには隣村まで買い物を頼み代わりにタンゲンが久々に作業に出ていた。
昼食前に迎えにとタンゲンがいる果樹園へ歩きながら待つとフォールド通信が来る。
中佐
無事にフォールドアウト致しました。
現在、火星周回軌道上
これより大気圏を降下致します。
リックマン（久米）
了解した。
〔さあ、何があるかな？〕
その時声を掛けられる。
？
久しぶりだね、久米さん。
リックマン（久米）
水崎！！ここにいると言う事は
〔しまった、ゴーレムが一体も居ない！〕
水崎
ああ、済まないがそう言う事だ。
そう言うとアキバの木の棒を握り締める。
リックマン（久米）
〔大気圏降下中にフォールド航法は出来ないようだ、何か他のゴーレムを召喚しないと〕
偉大なるイメージの神テヅカーンよ、我に力を！
ダイターン カム ひ！
アキバの棒が顔面をかすめる。
水崎
召喚はさせない！
避けない方が苦しまないで済むんじゃ無い？
リックマン（久米）
〔とにかく召喚を！〕
偉大なるイメージの神テヅカーンよ、我に力を！
来ーい、ガンダー ガハっ！
ドスッと腹を蹴られる。
水崎
させないって！
水崎の魔法「空間断絶」で一気に距離を縮められる。
見通しのいい場所ではリックマン（久米）が圧倒的に不利である。
その時、昼食へ向かうタンゲンの目に相対するリックマンが見えた、担いだいた鍬を構えながらリックマンの側に駆け寄る。
タンゲンは震えながら鍬を構える。
そしてそのまま第２２９話に続く、リックマン（久米）は息を引き取った。
その横でタンゲンは声にならない叫びをあげた。
魔力の供給が切れた事でゴーレム達は砂埃の様に消え去っていった。
