第五百三十五話 様々な動き
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R3・10・10(日)0900
南極大陸 到達困難極国 限界集落村アンテナショップ内
陶器が少しづつではあるが生産ライン化でき、店頭に並び始めた。
今までの素焼きの焼物とは比べ物にならない程、汎用性も高く芸術性も有った。
茶道道具を合わせるとアンテナショップの35%のスペースを使うまでの主力商品となった。
売り上げは50%を占める。
水崎とバンドーンとタケユディーン とシゲルーンはそれらを見に来ていた。
水崎は商品として見ていたが、残りの三人は工芸品としての陶器、特に茶器に大きく関心を寄せていた。
三人は茶道における侘び寂びに共感し、良く茶会を催していた。
バンドーン
おお、このサファイヤ色のおお振りの茶飲み碗・・良いですなあ。
シゲルーン
ほう、これは良い味出してますな!
タケユディーン
どれどれ、う、うー、中々のお値段ですな・・
最初はバンドーンが茶釜と茶碗、タケユディーン が花瓶と茶碗、シゲルーンが茶入れと茶碗を持ち寄ってこぢんまりとした茶会を行なっていたが、どうしても凝り出すとコレクター魂が触発され、あれも欲しい、これも欲しいとなっていた。
マサオーナも掛け軸や花入、アーチャーも茶碗と茶釜、限界集落村の村長コナンも掛け軸と茶碗を持って時々参加していた。
陶器が作られ出すと老若男女関係無く自然と茶道が流行り出したので有った。
今や「茶の湯知らぬは魔人の恥」とまで言われる程であり、茶会道具が無くとも茶会に参加経験が有る者は尊敬され、市井でも茶会道具を持った者は茶会を開く事でさらに注目を浴びた。
遠方のヤポーネ産、希少な限界集落村産とまだまだ数は少なく陶器は高価で有った。
バンドーン
うーん、次にヤポーネに行った時に一つ欲しいなあ
その時で通信が届く。
バンドーン
・・無粋な
しょうがないな、仕事、仕事
外に出て通信を受ける。
バンドーン
え?基地が半壊!?集合?・・了解です。
通信内容は先のリックマン総統軍との被害報告で有り、招集がかかったので有った。
バンドーンはシゲルーンと水崎に急用が出来たので暫く留守にすると伝えるとその足で王宮に戻り荷造りするとアーチャーに挨拶し、旅路に着くので有った。
それと入れ替わりに一人の行商人が王宮にバンドーンを訪ねてきたが既に旅立ったと聞き、バッシーリッカを呼んでもらう。
身重の為、代わりにナギサマが対応すると「ヴォストーク国郊外の森の中に久米が居ると水崎に伝えよ。」との事で有った。
昼食時にナギサマ は何も考えずに水崎に伝える。
水崎は考え込んだ後、険しい顔で急用が出来たと食後に旅立って行った。
先の戦いで更迭決定していた小隊長は名誉の戦死を遂げたので有ったが、リックマン(久米)抹殺計画の失敗した場合は水崎をぶつけよ!と指示が出ていたので有った。
水崎VS久米が再び行われようとしていた。
子供ながらにゴーレムスパロボ軍団を率いるリックマン総統、まだ見ぬ水崎の魔法 空間断絶いったいどんな戦いになるのかは神のみぞ知る。
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一方、エリアオーキナーゼン ウマルチャン国にクノールン商会の高速魔法船が寄港した。
南極大陸の到達困難極国へ向かう途中で有った。
しっかりと積荷の一部を売り新たに買い足す。
ここを過ぎると未知の海域で有り海路では前人未踏の海で有る。
長兄ケイジーンと次女パージメンは姉さんに挨拶した後、探共で一つの依頼を出す。
流石に謎の海域の航行が続く為、海に強い探究者かG7以上又は相当の探究者を護衛に募ると意外な人物が名乗りをあげる。
山根 舞子
あーしが護衛任務に着くぜ!
ケイジーン
え!よろしいんですの?
魔王様のお仕事とか、伝説者って忙しんとちゃいますか?
山根舞子
ああ、あーしが居なくても回るようになってんだ、大丈夫!
〔うっしゃー!これでゲーム三昧だな。〕
パージメン
姉さんが付いて来てくれはるんで?鬼に金棒どころや無いで!
その日の内にクノールン商会の魔法高速船は山根を乗せて、最後の寄港地ヨナグニンを目指して出航した。




