第五百二十五話 決意表明
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激おこ
R3・9・30(木)0900
エリア キューシンズ カーゴシーマンの地 キリリンシマ国 キリリンシマ政庁本部
林田 蒼楽こと、勇者ソラは事実を淡々と何の忖度もなく伝えた。
トミーマーリン姫は5千兆円から千兆円への減額を聞いた瞬間、烈火の如く怒りを顕にした。
トミーマーリン姫
いきなり1/5じゃと!舐めおって。
蒼楽殿、南極まで付きおうて貰うぞ!
戦じゃ!戦の準備じゃ!
林田 蒼楽
〔あっちゃー、激おこなんですが・・〕
えーと、ちなみに何がどうでオコなの?
トミーマーリン姫
長期の分割でもイラっと来るのに更に負けろじゃと!?喧嘩を売ってる様にしか思えんわ!
無ければ無いで借りるなり金策に走れば良いじゃろう!
この短期間で減額で返事をすると言う事は金策をしておらぬ証拠じゃ
舐めおって!
林田 蒼楽
うーん、取り敢えず戦争は軍備が嵩むからさ、そのまま水崎さんに伝えるね。
林田はそのまま水崎にスマホで送る。
林田 蒼楽
そういえばさ、途中、人の居ない山奥で煙が上がって居たんだよねー
トミーマーリン姫
!・・何じゃと、場所を詳しく教えてたも
林田 蒼楽
ん?なんか食い付いた。
机の上に地図を開いて場所を指で示す。
トミーマーリン姫
ふむ、クマモーンの地じゃな、ミヤザキンの地に近い山奥か
姫は人を呼ぶと軍の編成を伝える。
林田 蒼楽
え?いきなり戦争なの?
トミーマーリン姫
いや、奴じゃ!恐らくジージーン
この事は二人だけの話しじゃぞ。
林田 蒼楽
はあ?まだキューシンズに居たって事?しかもクマモーンの地に・・えっと、私、舐められてる?
トミーマーリン姫
全戦力で山狩りを行う!
治安を守る者以外は招集をかける。
蒼楽殿、手伝うてもらえるかの?
林田 蒼楽
勿論、我が領内ですから!
作戦はあえて一箇所だけ逃げ道を残して追い立てる。
そして、その逃げ道にて待つ受ける。
終始追い立てられる事によって冷静な判断が出来なくなる。
シンプルだが効果的だ。
そして姫は何やら書状をサラサラと書く。
トミーマーリン姫
すまぬがこの文をオオイッタンのスギココロンに渡して貰えぬか?
林田 蒼楽
うん、わかった。
お互いにお茶をグイッと飲み干すと席を立つ
ドラゴンのアオに乗り飛び立ったのを見送るとトミーマーリン姫の大号令が放たれる。
この時よりトミーマーリン姫は完全武装となる。
常に鉢巻をし、二本差しの鎧武者で薙刀を武装する。
トミーマーリン姫
阪本様、必ずや貴奴の首をヤヤイヅ国に持って参ります。
鬼気迫る乙女の意地に周りの空気もピンと張り詰めたのであった。




