第五十二話 デモンストレーション
リハ
キリリンシマ神宮を後にお供を連れた姫達と林田 蒼楽はキリリンシマ国のコクブンブンへ向かう
道中、姫とお供の者達やスギココロンにここまでの経緯を語る。
トミーマーリン姫
なんと!そちは、アーベン神と闘ったと申すのか?
武神相手にか?・・強いはずじゃな。
強者の伝説者七人でカスるのがやっと!とな?
林田 蒼楽
しかも、手加減されてだからね。
再戦が約束されてるから、その日までにもっと鍛えないと!
スギココロン
武神との再戦・・なんと申していいやら
見えてるステージが違い過ぎる。
林田 蒼楽
いやー、そうでもないよ。
スギココロンちゃんの指揮能力、トミーマーリン姫の交渉力、遙かな高みに感じるよ?私からみればね。
トミーマーリン姫
なんと言って良いやら、神と並び立った者に凄いと言われてものう
林田 蒼楽
いやいや、全然、全く、並び立ったと言うより、たまたまアーベン神の遊び相手になっただけ・・もっとトレーニングしないと再戦の結果次第で私の世界が終了しちゃう
スギココロン
武神との闘いが運命付けられているんですね。
〔何か、カッコイイって言ったら怒りそう〕
話しだけを聞くと破壊神みたいですね。
トミーマーリン姫
そちは、ヤポーネに来て二日目じゃったのう?
なら、まだ探共に登録をして無かろう、レベルアップやトレーニングにもなるハズじゃ、時間が有れば今日にでも登録しておいて損はないじゃろう
林田 蒼楽はざっくりと探共の事を教えてもらうと、確かに登録した方がイイと感じた。
道中、色々と話しをしながら進む。
自警隊と言う組織があり、探共と同じ様に国に縛られない国際的組織だとか、カーゴシーマンの地は温泉が多いや火山灰が降るとか名産品や美味しい食べ物等を知った。
そして、キリリンシマ国のコクブンブンに着いたのが17:00であまり時間も無い事なので探共は翌日に行く事にした。
そして、簡単に演武の流れをスギココロンに説明する。
まずは対峙して組合い→私が回りこんでアトミックドロップ→蟹バサミ→ボストンクラブ→とけたところでスギココロンちゃんが逆水平→私がエルボースマッシュ→スギココロンちゃんがエルボーを5連打して回転エルボーでダウン→そのままギロチンドロップ→フライングボディプレスで3カウントね。
実際にやってみるとスギココロンが少し興奮してきて、シッポがピンと立つ
林田 蒼楽
どうかな、やってみて?
スギココロン
うん、やれそうですね、しかも、楽しいです。
林田 蒼楽
後は、本番までに一回反復して、イメトレだね。
旗揚げが上手く、行きそうならマスクも作らないとね、スギココロンちゃんにはメインイベンターになっても貰うからね。
〔黒が良いとされてるから、ブラック系マスクだね〕
暫くして、トミーマーリン姫がやって来た。
どうじゃ?演武の方は
二人は姫に見せる。
トミーマーリン姫
おお、凄いの、派手じゃのう!最後にスギココロンが飛ぶ所は圧巻じゃ!うん、うん、皆の度肝も抜いてやれそうじゃ!
家臣のドワーフが来て言う。
姫様、そろそろ、お時間です。
トミーマーリン姫
うむ、わかった。皆の者、参ろうかの!
緊張気味の林田 蒼楽を先頭に、姫とスギココロンはワクテカしながら会場へ向かうのであった。




