第五百八話 開拓精神(プロンティアスピリッツ)
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到着
R3・9・13(月)1000
エリア ナンセイン諸島 オーキナーゼンの地 ウマルチャン国
雨が降ったり止んだりの空模様の中、アーチャーの和平使節団一行を乗せた飛行船は海岸線沿いの砂浜に着陸した。
着陸も多くの人に紐を引張てもらうのでは無く、黒いドラゴンの三号が単体で上空から引き降ろしてくれた。
船内のタケユディーン の顔色が非常に悪く、正に真っ青になっていた。
何故なら三号と対峙し、尻尾を巻いて逃げた経緯があったからだ。「参照 169話」
全員飛行船から降りると待っていた山根と一号、二号と水崎は挨拶を交わす。
山根
三号!で、どいつよ?
三号
えっと、水崎さんの左の方です。
タケユディーン はビクッとなる。
山根
おい!お前
なんか言う事あんじゃねえのか?
凄まじい怒気である。
船内で水崎から色々と為人を聞いていたので素早く行動に移す。
スライディング土下座であった。
タケユディーン
さーせんでした。姉さん、ホントすいませんでした!!
山根は目の前のタケユディーン の肩をポンと叩くと「許してやんよ、次、生やったら南極ごと消すからな!」
タケユディーン
マジ、ありがとうございます!
山根
よし、和平はなったな。
事務的な事は二号、頼むわ!
二号
はい、了解致しました。
あっと言う間の和平交渉であった。
マサオーナ姫
チーッス!姉さん
山根
誰だオメー?
マサオーナ姫
マサオーナっす!!
山根
お前!魔人だったのか?
分かんなかったよ、布、被ってたから、まあいいか。
マサオーナ
あの、罪滅ぼしでは無いですが、台湾の三ヶ所を港として開発させてください。
山根
んー、何で3箇所何だ?って言うか何でマサオーナが代表してんだ?
マサオーナ姫
あっ、自分、魔王アーチャーの娘っす。
三ヶ所ってのはポンシンユ大陸やドドサンコ大陸からの入り口に一つ、姉さんの魔王連合領からの入り口に一つ、最南端に南極大陸からの受け入れ様に一つです。
山根
おいおい、お前魔王の娘だったのか!
水崎のパイセン!黙ってただろ!おいー!
水崎
あー、どうだったかな?てへっ
山根
てへっじゃねーよ!ったく
でも、まあ、三ヶ所ってのは納得だな。
メールでみんなに聞いてみるな。
一号
姉さん!中間地点を私にお願いします!
山根
3点の中心点か?
一号
はい!おなしゃす!
山根
パイセンはどう思う?
水崎
みんなに聞かないとわからないけど、いいんじゃ無い?
山根
だな、メール頼むわパイセン!
水崎
〔シャーなしだなマサオーナ姫の事、黙ってたし〕
わかったよ。
と言いつつ、一斉メールを送る水崎であった。




