第五百四話 フライト
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新時代
R3・9・9(木)0945
南極大陸 限界到達極国 王宮
水崎一行はアーチャーのヤポーネ融和政策の実行部隊としてオーキナーゼンの地へ向けて出発しようとしていた。
今回のメンバーはマサオーナ姫、右大臣タケユディーン 、左大臣シゲルーン、バンドーン、アズサマで身重のバッシーリッカはお留守番となった。
意地でも付いて行こうとするバッシーリッカに対してアーチャーが「自分一人の身体で無いと知れい」と諌めて何とかっと言う感じで有った。
それとは別に今回はビックプロジェクトが行われるので有った。
マサオーナ姫がヤポーネに行ってる間に気球を改良しつつ、バンドーンの予備知識を元に飛行船が出来上がり、テストも何度も重ねて安全性の確認が取れ、今回の移動手段に選ばれたのであった。
既に実験では限界集落村や近隣国には何度か行き来をしている。
1030の出航イベントには多くの人々が集まり飛行船を大きく囲んだ。
船員を含め、総勢12名で空に舞い上がった。
多くの歓声と新たな交通手段が新時代の到来を感じさせた。
アーチャーは見上げながら思う
戦争の時代から復興の時代を経て、今新たな和平の時代が訪れようとしている。
長かった・・ここまで本当に
その横でバッシーリッカが大声で水崎に「浮気したら殺す!」と喚いていた。
ナギサマはお土産よろしくー!と声を上げる。
アーチャー
・・感動台無し!これも新時代と言う事かw
飛行船は北に向かい小さくなっていった。
一方船内では水崎一行はおっかなびっくりといった所で有った。
当然、水崎も初めて乗る。
水崎
存在は知ってたがまさか自分が乗る事になるとはな。
バンドーン
それは私とて同じ事
安全性はどれ程の物なのだろうか?
アズサマはへっぴり腰で窓から下を見ていた。
マサオーナ姫はキョドッて無い様で挙動不審であった。
タケユディーン とシゲルーンもビクビクしていた。
今回、事前説明で飛行船の周りはバンドーンが最初に見せた火で炙っても割れない風船に使われたゴムに熱気を溜めて飛ぶとの事であった。
金属の骨組みも少なく、軽量化に成功したのが実用化に繋がった様だ。
船員は6名共に炎系の魔法が使える者で船長は気球の初フライトでお世話になった方で有る。
速度的には魔法高速船と似たり寄ったりだが飛びさえすれば陸地、海上関係無く安定した速度なのでトータルで見れば飛行船が現在一番早い旅客手段で有る。更に風を捉えれば速度はかなりになるそうだ。
暫くすると上空で風を捉えたのか凄まじいスピードでグングン進み出した。
窓から下を見ると流れる様な大地が速度を感じさせた。
船長曰く、この速度を保てたら三日目には着くそうだ。
水崎は聞いた通りに山根にメールをする。
バンドーン
最速で三日か、早いな。
〔時間も有る事だし伝説者の魔法の種類とやらを聞き出すとするか。〕
バンドーン
そう言えば、水崎君
魔法が使える様になったと言ってたがどんな魔法だい?
水崎
うーん、まあいいか
空間断絶って言う魔法でワープやテレポートに近いですね。
マサオーナ姫
え?ならその能力で行けるんじゃない?
水崎
そんな長距離は無理だし、飛べるのは俺一人だけだよ。
バンドーン
ほう、何10キロなら飛べるんだい?
水崎
見えてる所までだよ。
それに距離に応じて魔力が必要だから、まだまだ遠くへの跳躍は無理だね。
アズサマ
ほな、レベルアップしたら行けんのか?
水崎
まあ、そう言う事かな。
〔やはり、久米さんを探し出してって事か・・でないとチーギューンにまた出し抜かれる。〕
是非に及ばずだな。
マサオーナ姫
何が「是非に及ばず」?
水崎
いや、何でもないよ。
話している間に洋上に出た事には気付かない一行であった。




