第五百一話 短いが長い
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次行ってみよう!
R3・9・6(月)1345
エリア チュウゴクゴク トットリンの地 トウハクン国 ミササン市
細菌のデイノコッカス・ラディオデュランスに転生した久米はステータスの地図を見て現在地を把握した。
久米
オカヤマンの地に近い所だな
日本では確か人形峠って所でウランの産地だよな。
数日生きて分かったのが今いる温泉はどこか山間の小さい温泉らしい。
誰も来ない、動物や鳥や虫も来ない。
よっぽど辺鄙なのか、放射線が強くて危険なのかは分からないが何も来ない。
久米
恐らく、後者だろうなこの温泉内にはデイノコッカス・ラディオデュランス以外は居ない。
なんかの菌が着水しても直ぐに死んでしまう
放射線量半端ないんじゃね?
それにしても、あれから何度細胞分裂を繰り返しただろうか・・一日が凄い長い!
体感では数年って感じだ。
阪本の時もなんか一日が長いって感じてたが比じゃ無いな。
そして久米は何と無く死期を悟っていた。
細胞分裂のスパンが長くなり、もう次は無理っぽいと感じていた。
そして、その日に久米は細菌としての生命活動を閉じた。
宇宙空間のような場所を意識体として彷徨っていた。
久米
そうか、終わったのか・・何十年も生きた気がする。
我が細菌ライフに一片の悔い無しだな。
次も即死以外の転生に期待したい所だが・・
空間が歪みだす。
!・・来たか
そして久米は転生した。
まず最初に痛みを感じた。
体中が痛い
久米
なんだ?痛い・・いってー・・
柔道やレスリングで100回位投げられたような感覚だった。
地面の上に俯せに倒れていた。
痛みに苦しみながら仰向けになると大きな木が見えた。
そこで気を失った。
次に目覚めた時はベッドの上だった。
何かが覗き込んでいた。
?
気が着いたのか?
良かった、どこか痛みはあるか?
久米
えっと、身体中が痛いけど打撲っぽい痛み?
?
そうか、心配したんだぞ!
木から落ちる所を見て心臓が止まるかと思った。
飛べる様になるまでは木の上に登ってはダメだと言っただろ!
久米
えっと、ごめんなさい。
〔え?飛べる様になるまで〕
?
無事で何よりだ、あの高さだからお父さん、本当に心配したんだぞ。
取り敢えず、今日はそのまま体を休めなさい。
夕食時に見に来るよ。
そう言うと部屋から出て行った。
久米は起き上がろうとしたが身体中が痛みで言う事をきかないので、そのまま寝てしまった。
優しく頭を撫でられて気が着いた。
久米
えっと・・お父さん?
父
リックマン、起きれそうか?
久米
〔リックマンって名前か〕
久米は何とか起き上がれた。
父
大丈夫そうだな、じゃあ一緒に夕飯を食べよう。
そう言いながら手を引かれて部屋を出る。
久米は父親の背中を見て確信した。
黒い翼が有る・・魔人だ。
魔人ライフの始まりであった。 つづく




