第五十話 戦争と平和
君にも見える何とかの星
お茶を飲んでいる時に林田 蒼楽はトミーマーリン姫の側頭部のお面が気になり、聞いた。
姫のお面って円谷プロのウルトラマン?
トミーマーリン姫
ウルトラマン?いや、これはコチラの世界では光の超人と言われておる。
「聖なる黒の力を過信し、人々が暗黒面にのまれた時、光の超人が現れ、悪しき闇を聖なる光で照らし人々を導く」
と、言う伝説にあやかって光の超人のお面をしておる。
半分は黒色教連合に対しての嫌味じゃ!
林田 蒼楽
話し相手が分からない事には対策が難しいなあ、まぁ、話し合いに応じてくれてからの話しだね。
トミーマーリン姫
今回は別々の中隊長を三人捕虜にでき、三つの大隊の運用が出来なくなり、連合は引いたが次はこうはイカンだろのう。
林田 蒼楽
捕虜の受け渡し時に話し合いは出来ないの?
スギココロン
捕虜の部隊運用費や重臣達がお金を出し合って、交換になります。
捕虜が部下にお金を借りた扱いですね。
そうする事により、部隊は壊滅では無く撤退した形に出来る為、内々にスピーディに交換となります。
が、連合自体との交渉では無いので話しは捕虜部隊とだけです。
連合と交渉するには師団長や将軍を捕虜にし、大隊長クラスも数人捕虜にし、金銭的にも出せないレベルで無いと連合までは話しがいかないです。
トミーマーリン姫
戦争もタダでは無いのじゃ
人や物が動けば金が掛かる、ましてや防衛戦は領地や利権が増えるでも無く、出費しか掛からぬ。
難儀な事よのう、全員、捕虜にしたとしても大赤字じゃ!
林田 蒼楽
守っているだけでは出費が掛かる。
攻勢に出た方がいいのかな?
トミーマーリン姫
うーん、連邦制に加盟していた所は解放後、連邦に戻るだけじゃから、連合に攻め入る迄は赤字じゃのう
解放した時に少しは収益があるやも知れぬが微々たるものじゃろうて
平和になったとしても戦後復興を考えれば、プラスになるのは数年後じゃな
林田 蒼楽
戦争と平和もお金が掛かるんだ、頭、痛くなるね。
トミーマーリン姫
そうじゃのう、胃が痛くなるのう、産業や流通、交易に観光、娯楽と全てが戦で鈍くなる。
軍費は掛かるのに収益がのう
その後、林田 蒼楽の何気ない発言が嵐を呼ぶ事になる。
林田 蒼楽
プロレス興行でもする?
大丈夫かなぁ、円谷プロさん




