第四十八話 不協和音
あー、よく有る、よく有る。
スギココロンが簡易的に撤収準備を指示しテキパキと作業が始まり10分後に撤収合図のホラ貝の音が聞こえる。
本格的に撤収作業に入るように指示を出す。
スギココロン
私は本陣に向かいます、こちらでお待ち下さい。
林田 蒼楽は邪魔にならない様に少し離れた所の岩に腰掛けた。
すると「オイ!」と一人の人間の男性に声を掛けられる。
スギココロンの副将だ。
「勝負しろ!」
林田 蒼楽
えっ、何で?
いきなり過ぎるんですけど、敵対行為はしてないと思うんだけど?
なんだ、レスラーは勇敢だと聞いたが口だけか?
上手く大隊長に取り入った様だが、お前は怪し過ぎる。
ホントに伝説者なのか腕を試してやると言っている。
何が伝説の勇者だ!
林田 蒼楽
〔気軽に大隊長としゃべる私が、要するに面白く無いんだ、No.2としては〕
遊んであげても良いけど、無観客は面白く無いなぁ
副将
なっ、遊んでやるだぁ!?ふざけやがって、舐めるな。
そこに誰か二人がやって来た。
第一中隊撤収準備完了でござる。
同じく第二中隊撤収準備完了でござる。
副将に報告に来た中隊長であった。
林田 蒼楽
〔マイクパフォーマンスで煽っとこ〕丁度良いじゃない?全員呼びなよ、副将さん
勝つ気でいるならだけど?と、ニヤッと笑って見せる。
副将
第一、第二中隊長、全員を呼べぃ!
両中隊長が集まれの号令を掛けると周りに人だかりが出来る。
林田 蒼楽
今から陣中見舞いの試合をやりまーす!副将ちゃんVS私です。前列は座って、二列目中腰で後は立って見てね。
じゃー、副将ちゃん準備OK?
副将
大口叩きおって、メッキを剥いでやる!
林田 蒼楽
何時でもどうぞ!あれ、ぶるっちゃた?
貴様ぁー、と、副将が切り掛かって来る。
スローに見える剣撃を軽くかわしながら、ネックブリーカードロップ、落とした刀を蹴り飛ばし、後頭部を打ちピヨってる所に得意のスピニング・トウ・ホールドを1回、2回、3回からのさそり固め
副将の叫び声が響く
一旦、技を解いて聞く「まだ、やる?」
副将
無理です。
林田 蒼楽は両手を挙げて勝ち名乗りをあげる。
他にやりたい人カモーン!
全員、水を打った静けさの如き、静まりかえっている。
「何の騒ぎだ?」スギココロンが戻って来た。
子細を伝えると、スギココロンが謝罪してきたので、互いに良いガス抜きになったと伝える。
スギココロン
捕虜の引渡しがあるのですが、お館様が面通しを兼ねて、立ち会ってもらえぬかと言っており、先程の捕虜が三人共、中隊長クラスで敵が引く要因になり、礼を申したいと・・来ては頂けぬだろうか?
林田 蒼楽
うん、行っても良いけど面倒なのはイヤだよ。
あっ、動画撮っていい?
スギココロン
イヤ、動画は今一度、馴染んでからにして頂きたい。
略式なので面倒な事は無いと思います。
林田 蒼楽
じゃー、行こっか!
二人は本陣へ向かい、スギココロンの部隊は本国へ移動を開始するのだった。




