第四百七十八話 ブラックタイガー
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ベスト4
R3・8・8(日)0900
エリア ヨンコク トークシーマンの地 ナールトン国
第一回武格大会トーナメント 三日目
最終日を迎えたナールトン国は生憎の雨模様となった。
大会規約通り、天候による中止は台風直撃の天災クラス以外はGO!であった。
9時に開始で有ったが、9時前に既に人の山ができていた。
何やら盛り上がっているようだった。
お陰様で雨天なのに屋台も盛況にだ。
その中心にいるのはギター片手に熱唱するアシオンであった。
アワジン島から船に乗せてもらい、今朝着いたようだ。
そして雨天で風も強いが気温も高いと言うBADな環境の中、試合が始まる。
無手の部門
ツカンヤーマンとキシモーンの試合が始まった。
両者、雨天の影響での足元が気になる様だ。
滑る闘技場舞台で先にキシモーンが仕掛ける。
気にせず、いつも通りにブチかます!
どーんとツカンヤーマンが弾かれると転ぶ、更にキシモーンは突っ込む!
鉄道を進む列車の如く、尻餅をついているツカンヤーマンを捕まえそのまま押す!
ツカンヤーマンも空手道特有の肘攻撃、猿臂で攻撃するが、尻餅ついたままで腰が入っていない。
そのままスルスルっと一気に押し切られる。
キシモーンは油断せずに共に落ちる。
あっと言う間に決まった。
ツカンヤーマン
かあー!足場を気にし過ぎた!
あーあ、三位かあ
キシモーンと握手するとツカンヤーマンはガクッと下を向く。
キシモーン
すんなり行って自分でも驚きを隠せないでいた!
アマンノンと丸山は抱き合って喜んでいた。
丸山
司令!これはWで決勝戦かも!
アマンノン司令
良いぞ、良いぞう!ミヤモーン頑張れ!
逆にチュアムは意気消沈したが直ぐ様にツカンヤーマンの控え室にフォローに行く
控え室ではツカンヤーマンが悔し涙を浮かべていた。
雨で消極的になった自分を責めていた。
ツカンヤーマン
勝てぬ相手では無かった!ちっきしょー!!
チュアムはツカンヤーマンの肩に手を乗せ、「今宵は潰れるまで飲みましょう!」と伝える。
ツカンヤーマン
有難う御座います。
お見苦しい所をお見せしました、こんなに悔しいとは思いませんでした。
〔しかし、今宵は潰れるまで飲みましょう!か、オッサンみたいだな、チュアム様w有難いよ〕
逆にキシモーンは控え室で恐ろしい程に冷静だった。
すんなり行き過ぎだ、決勝はミヤモーンの方がやり易いが、通算では負け越してる。
スギココロン殿は勇者殿直伝のプロレス、ミヤモーンの方がやり易いが、プロレスと戦ってみたい自分がいる。
この機を逃せば無いだろうな、プロレスとの一戦・・だが、ミヤモーンに負けて欲しくは無い。
もう直ぐ、始まるな。
見ておこう、対戦相手を!
静かに舞台に続く通路を歩き、舞台の見える位置に着く。
まだ、双方見えない。
その時歩いて来る者がいた、黒い虎のマスクにリングシューズ、黒の虎柄のマントを翻して現れた。
そして、静かにキシモーン言う
貴殿を決勝で倒す技だ、見ておけ!
そう言うと一瞥もせずにマントを揺らし舞台に走り去った。
ミヤモーン
相撲を相手に連勝するだと!?
面白い、見せて貰おうレスラーの強さと言うものを!!
久々に熱くなるキシモーンであった。 つづく




