第四百七十三話 環境が大事
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上を目指す者達
R3・8・5(木)0830
エリア ヨンコク トークシーマンの地 ナールトン国
亜里沙教団本部から離れた場所に砂浜の海岸があった。
炎天下で朝なのに30度を既に超えている所をランニングする者がいた。
短パンにTシャツ姿だが汗が吹き出ていた。
日射病を防ぐ為の帽子もびしょ濡れであった。しかし、本人は笑顔であった。
誰かと言えば鬼族のツカンヤーマンであった。
忙しい防衛装備庁長官であったが、長期休暇を取り何日も前にナールトン入りした彼は日課のランニングを欠かさずにしていた。
ツカンヤーマン
クー!暑い・・だがそれが良い!
故郷のオーキナーゼンの地 ミヤコン国とは違った暑さだな!
この湿度、汗だくだ!堪らんな。
おっと、好きな長距離走だけだと赤い遅筋ばかりが発達してスタミナだけになるから、そろそろ砂浜ダッシュで白い速筋を鍛えるか!よし、やるぞ。
こんな感じで朝食後の午前中はひたすら走り回っていた、昼食後の午後は型や基本ばかりであった。
夕食はゆっくりと多めに取り、その後、少し長湯して水分補給して22時には寝る。
健康的ではあるがかなりストイックな生活である。
武格者として活躍したり大勢する者は大体、どSかどMである。
相手を痛めつける事が大好きだからか、自分を追い込むのに酔うかのどちらである。
ツカンヤーマンはどMで少しSが混在している様であった。
ダッシュをしていると声を掛けられる。
お疲れ様です!やってますね。
キシモーンとミヤモーンであった。
ツカンヤーマン
おっ!お疲れ様。
お互い、良い汗かいてるね!
やはりと言うか砂浜はショックを吸収しやすく膝や足首に優しく、その分負荷もかかり足腰の鍛錬に良い。
多くの者が走り回っていた。
炎天下の中を笑顔で笑いながら・・どいつもこいつもヘンタイである。W
知った顔同士だと言葉も交わし合う事が多く、知らない顔でも挨拶程度は交わし合うスポーツマンシップに溢れた者が散見される。
ツカンヤーマンにまた声を掛ける者がいた。
丸山 岬丸と人型シャナタンであった。
丸山
いつも、お早いですな!
感心致しますぞ!ワシも負けておれんなって気になりますわい。
ツカンヤーマン
はっはっは、丸山さん!
あんた出ないでしょw勘弁してよ!
シャナタン
ツカンヤーマン、おはよ!
ツカンヤーマン
おはよう!シャナタン。
出る出ない関係無く多くの者が走り回っていた。
ツカンヤーマン
みんな、鍛えてるなあ!よし俺も頑張るか!
そこにランニング中のアビィン 亜里沙が近くに来る。
亜里沙
ツカンヤーマンさん、適度に水分摂ってね。
もう前日だから無理しないでね。
手を振りながら短パン、Tシャツの褐色の少女は走っていく。
後続のサイサイとヒーデキンもお辞儀をしつつ付いていく。
ツカンヤーマンは手を挙げつつ、有難う御座います!亜里沙様達もお気を付けてください。と伝える。
〔おお、輝く褐色の肌、神々しい!主催者、自ら走ってるのか!流石は武格大会開くだけの好き者の事はあるな。〕
素直に水分を補給し、一息付き、周りを見渡すと様々な者が修行に勤しんでいる。
あのダッシュしてるのはザックンさんか・・勇者とマンツーマンで組み合ってるのはスギココロンさんだったかな?
頑張れる環境っていいなぁと思うツカンヤーマンであった。




