第四百五十二話 プレッシャー
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黒の騎士
R3・7・7(水)09:55
エリア ヨンコク トークシーマンの地 ナールトン国 亜里沙教団
黒の騎士と呼ばれる亜里沙直属の親衛隊の隊長サイサイはひたすら剣の素振りをしていた。
先の魔法大会にて攻撃魔法部門3位に入ったが本人は納得がいかなかった。
優勝の丸山、準優勝のアカが圧倒的で3位は霞んでしまったのであった、正直に言えば3位決定戦が有れば数値的にはもう一人の3位に負けて居たので有った。
サイサイ
不甲斐無い、黒色連合の敗残兵から亜里沙様に拾って頂いたのに・・コレで亜里沙様の露払いが出来るのか?
何としても次の武格大会は勝たねば!亜里沙様の本拠地で負ける訳には!
かなり気負って居た。
そして、もう一人気負っている者がいた。
ヒーデキンであった。
ヒーデキンは剣道3段であり、学生の頃、地方大会で3位になっていた。
亜里沙に出ちゃったら?と言われて参戦が決定した。
ヒーデキン
亜里沙様に後押しされたんだ、何としても勝つ!しかも地元開催、亜里沙様の為、教団の為にも負けれない。
幸い、伝説者の方々や魔法大会のドラゴンズは出ない。
やってやる!
教団内ロビーのソファーにマサッカネンとタカショタが座って話し合っていた。
タカショタ
ヒーデキンとサイサイは肩に力が入り過ぎてますね。
マサッカネン
まあ、分からんでも無いよ。
地元開催だし、教団幹部の実力者。
二人は強いからさ、運次第では狙える位置にいるのが固くさせるんだろうね。
タカショタ
我らとは立場が違うと言う事かあ。
実はマサッカネンとタカショタも無手の部門にエントリーしていた。
当然、亜里沙に相談をしてからである。
亜里沙曰く、マサッカネンとタカショタも中々やるけど、入賞は無理かな?と言われその分プレッシャーは無かった。
亜里沙に空手を教わりだして1年チョイで入賞は流石に無いと二人も自覚していたが、地元開催だから参加しておこうと言う感じであった。
勝つ事を使命付けられた者と参加する事に意義がある者の違いがハッキリと浮き彫りとなった。
そして、開催日の3日間はフルにトーナメントが何試合も同時に行われる程の参加人数であり、自警隊、探究者、魔王連合、勇者連合や各国から多くのエントリーが既に届いていた。
更に内部の者だから分かる情報として、様々な強者の参加が分かる。
その数がサイサイとヒーデキンには圧力となり、マサッカネンとタカショタには無理だなこりゃと気を楽にさせた。
まだ、シャナタンやG10のザックンの参加表明が届く前からこれであった。
既にヒーデキンとサイサイの素振りは無心となりつつあった。
アビィン 亜里沙は一つの懸案事項があった。
魔法大会で使用された魔法銃のAK47が使用されるのかを防衛省に問い合わせた結果、使用しないとの事であった。
これでサイサイ、ヒーデキンにもワンチャン有ると亜里沙も思っていた。
この後、意外な者が参加表明をして来るのだが、少し先の話である。
何はともあれ大盛況間違い無しの参加人数であった。




