第四百三十話 世界を股にかける
特産品
前回からの続き
オーキナーゼンの地 ナゴナ国
一号ことカニマイカンとエイッチャーのコンビは護衛の探究者を連れて魔王アーネサンの勅命で安い物品の買い付けに近隣諸国を回り始め、隣国のナゴナ国に入った所であった。
エイッチャー
カニマイカンちゃん、隣だけあって相場はそんなに変われへんけど、なんか特産品とか知らへん?
カニマイカン
うーん、全く知らないっす!
あ、四号に聞きに行こう!
ちなみに一号で良いよ。
エイッチャー
えっと一号ちゃん、四号って何方さん?
一号
ええと、四号はアラーキン、ナゴナ国の大臣やってる。
エイッチャー
え?お偉いさんやん。
会ってくれんの?
一号
会ってくれるよ。
二号、三号は国王だし、姉さんは国家連合のトップだし。
大したことないっす!
エイッチャー
いや、大臣相手に大した事ないって・・
そうこうしてる内にナゴナ国の城が見えてきた。
一号は衛兵に姉さんの使い!アラーキンを!
早よ早よ!と言うと衛兵はすっ飛んで行った。
ゼイゼイ言いながら四号が走って来た。
四号
アラーキンここに・・えっと一号、姉さんは何て?
一号は事の経緯を伝えつつ、エイッチャーの紹介をする。
四号
特産品?・・ふう、良かった。
一号、あんまり焦らせないで、心臓に悪いから。
姉さんを怒らせたのかと・・
一号
悪かったっす。
四号
特産品でウマルチャンと被らなのね・・うーん、ゴーヤ茶、シークァーサー加工品とパパイヤ茶とかどうかな?
ナゴナ国では力を入れてるけど、ウマルチャンはそんなにって感じだけど?
エイッチャー
なるほど、地場産やしナゴナ国が一番安くて新鮮って事やね。
日持ちする物やないと・・うん、買えるだけパパイヤ茶とゴーヤ茶を買うてこか?
一号
四号、どこで買えば安い?
四号
いやいや、魔王直営売店にあるよ。
城の中の・・一号、責任者でしょ?
一号
有った様な気がしてきた。
どの道、直営売店は回るつもりだったんで一石二鳥っす!
四号
取り敢えず、行きますか。
直営売店へ
直営売店に着くとゴーヤ茶とパパイヤ茶の全てを買い付ける。
一号
えっと、本部から来たカニマイカンっす。
帳簿見るっす。
監査っす。
で、監査って何?
四号
知らないなら無理に使わなくて良いよ。
店員が帳簿を一号に渡すとそのままエイッチャーに渡す。
一号
頼むっす!
エイッチャーは細かく帳簿を見ていく。
パパイヤ茶とゴーヤ茶は売り上げから見て、入荷を30%減らしたほうがええな。
今回、全部買い付けたからええけど、このままやったら、その内、賞味期限切れを起こすんちゃうかな?
逆にフィギアと菓子パン類が足りてないからフィギャアは倍の発注でも行けるし、菓子パン類は30%増でええんちゃう?
他は中々考え尽くされてるわ、ええ感じやで。
一号
だそうだ!
店員は「有難う御座います、分かりました。」と返事をした。
一号
エイッチャー、オーキナーゼンの地で仕入れるとしたら何がメインになるっすか?
エイッチャー
トミグスクン国のビールやね。
アレは儲かるで!
まあ、今回は酒類は言われて無いから買わんけどな。
四号
本社はトミグスクン国だけど、体験型のビールパークがナゴナ国にあって、ココでも名産品だよ!
直営売店でも良く売れてるね。
でも何で急に?
一号
姉さんが世界統一したら世界を股に掛けて小遣い稼ぎするっす!
姉さんの名を借りて!
エイッチャー
貿易やのうて、小鹿い稼ぎかいなw
四号
しかも世界を股に掛けて、名を借りてってw
一号
夢はでっかい方が良いっす!
エイッチャー、四号、店員は確かに!と笑顔で頷くのであった。
参照
うるま市
https://www.city.uruma.lg.jp/index.php
名護市
http://www.city.nago.okinawa.jp/top.html
豊見城市
https://www.city.tomigusuku.lg.jp
オリオンハッピーパーク
https://www.orionbeer.co.jp/happypark/
オリオンビール本社
https://www.orionbeer.co.jp/utility/history/h2020/0501.html




