表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武格者(ぶかくもの)   作者: 空銃(からづつ)
第十七章 イベント
410/958

第四百十話 工芸品の匠

会食



エリア カントゥーン テイトンの地 チヨダーン国 ソトカンダーラ市


水崎達は、とある牛カツの店で会食中であった。


小さな鉄板の付いた小型コンロ、中には固形燃料のような物が燃えていた。


レアの牛カツを好きに焼いて行くスタイルだ。

セットの赤味噌汁が胃に染みる。


水崎

食べながらで良いのでフランクに自己紹介を願います。

先ずは自分から!水崎みずさき えいと申します。

見ての通り伝説者レジェンダー

で、彼女は現地代表のバッシーリッカですが、ご存知の通りヒジャブーを取れません。


バッシーリッカは牛カツを焼いて食べる。

ただ只管ひたすらにその事に集中していた。

無言で焼いては口に運び、ご飯やキャベツの千切りを黙々と食べる。


水崎

えーっと・・と言う事で

順番に自己紹介をお願い致します。


初老のレッドキャップの男

ああ、俺からか。

知った顔をいるようだが・・

俺は「清水きよみず焼きのマイデンロウ」だ。

以上


初老のドワーフの男

一緒になるとはな・・

俺は「九谷焼きのヤマアキラン」だ、よろしく頼む


初老のリザードマン

ふー、コレも縁かの

「備前焼のフジハケシ」だ。


水崎

三人共顔見知りなんですか?


三人の初老の男達は無言で食べながら頷く


皿や茶碗、湯呑みを見る目が厳しい。


店員達にまで緊張が走る。


水崎

「職人気質というか・・頑固そうだな、寡黙かもくだし。」

出発の日取りなんですが、ご希望の日とか有りますか?


三者三様さんしゃさんように直ぐに行けると言う。


では、食後に長い航海になりますので足りない必需品ひつじゅひんの買い出しを行なったら港に向かいましょう。


そこでバッシーリッカが口を拭きながら大きく手を挙げる。


全員で「何だ?」と注目していると口を開いた。


バッシーリッカ

牛タンカツ、一枚追加で!


ワッハッハ!ワシ等以上にマイペースじゃの

頑固な職人達はここで初めて笑い会うのであった。


この三人の職人達が人間文化財や人間国宝クラスと知るのは南極に着いてからだった。

参照

清水焼きよみずやき

https://www.kiyomizuyaki.or.jp


九谷焼くたにやき

https://www.shinkutani.jp


備前焼びぜんやき

https://touyuukai.jp/history.html

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ