第四百三話 爆弾娘(ボンバーガール)
いきなりの真実
前回からの続き
エリア カントゥーン テイトンの地 チヨダーン国 探共内応接間
チュアムは水崎がテイトンに居ると聞き、居場所を探り当てて、お話しをしていたのであった。
チュアム
えっと、南極?ドユコト?
水崎
えーと、何から話せば良いのやら
〔考えろ、オレ、切り抜けれる筈だ!〕
バッシーリッカ
仕事で南極に着てそのままだよ?
水崎
おーい!
〔一度ならず二度までも・・マジかこいつ!〕
その時だった、ドアがノックされる。
チュアム
どうぞ!
失礼しまーす。と林田 蒼楽が入ってくる。
水崎
ウオッ、お久しぶり!
〔確か、クマモーン城でどっちかと揉めたんだよな?〕
林田 蒼楽
チュアムちゃんが教えてくれたんで来ました。
中々、話しが出来ないし、いい加減、キタンキューシン探共と友人二人について教えてくださいよ!
依頼を受けてるんですから!
水崎
ああ、うん、そうだね。
林田 蒼楽
で、こちらさんは?
ども、林田 蒼楽です、勇者やってます。
バッシーリッカ
あ、どもです。
妻のバッシーリッカです。
林田 蒼楽
はあ、結婚したんすか?水崎さん。
おめでとうございます。
水崎
あー、有難う御座います。
〔ああ、もう訳わからんぞ〕
チュアム
あのう、南極って魔人の方々が住んでるって聞いてますが、ホント?
林田 蒼楽
え?南極?ドユコト?
チュアムが経緯を説明する。
バッシーリッカ
南極大陸は魔人しか居ませんよ、黒色教徒も多いんですよ。
チュアム
そうなの?
バッシーリッカ
はい、私も先祖代々そうです。
林田 蒼楽
ん、バッシーリッカさんって南極大陸の生まれですよね?
バッシーリッカ
はい、そうですよ?
魔人ですし。
水崎
うおーい!
おまっ!ちょ
何の為に変装してんだよ!
バッシーリッカ
あっ、そうだね。
そう言うとヒジャブーをガバッと脱ぐ。
水崎
いや、そうじゃ無くて・・さ
サワット チュアム&林田 蒼楽はバッシーリッカの魔人姿を見て言葉を失う。
真っ赤な天パのショートヘヤーに羊のようにクルっと巻いたツノ、目だけでも十分に目立つゴールデンアイ、背中からは大きな蝙蝠の様な翼に白い肌
窮屈だったのか羽を伸ばしてバサバサと動かす。
水崎
えっと、分かると思うけど魔人が全員悪いって事ではないからさ。
二人共、それは理解出来るようだが・・冷静さを欠いて居た。
林田 蒼楽
い、いやー、びっくりだよ。
サワット チュアム
ですです、同じくです。
ちょっと、これは水崎さんを後回しにしてバッシーリッカさんにお話しをお伺いしないとね。
林田 蒼楽
うん、そうだね。




