第四十話 風水
幸せの色
街道を南下し始めると中々の速度の為か、周りや積荷に注意しながら進む為、口数が少なっていた。
丸山 岬丸
ひまわり畑(仮)で積荷のチェックと小休止を入れましょう!カミヤンリョの顔も見とかんとダメだしのう
餅太郎
そうでしゅね、あそこ以外に休憩ポイントが考え付かないでしゅね。
藤井 智美
確かに、SAと捉えると好立地ですね。
シーベッツンを昼前に出て、14時前にひまわり畑(仮)が見えてきたので速度を落としだす。
そして、作業中のカミヤンリョが見えると餅太郎が声を掛ける。
カミヤンリョ
凄い荷物ですね、依頼ですか?
餅太郎
アサヒンカワまで運ぶ、初めての仕事でしゅ!
丸山 岬丸
で、二人は護衛じゃ
カミヤンリョ
なるほど、探共に登録したのですね。
餅太郎
名前も付けてもらったんですよ、餅太郎って!
カミヤンリョ
それはいい!餅太郎か、粘り強い名前ですね。
少し、皆様方にご意見を頂きたいのですが、あっ、今、冷たいのを用意致しますね。
と、カミヤンリョが席を外した。
その間に餅太郎を荷車から解放する為に藤井 智美がジョイント部分をガチャガチャと外し、丸山 岬丸は荷崩れや足回りのチェックをし終わるとカミヤンリョが麦茶を持って来てくれ、餅太郎には壺に入れて渡す。
カミヤンリョ
さあ、麦茶をどうぞ!
皆、ゴクゴクぷはぁーである。
餅太郎は器用に壺を持って、おかわりを要求している。
カミヤンリョ
特産のメロンをお切りしたのでどうぞ
三人?はパクムシャシャリと食べてフゥーである。
藤井 智美
そう言えば、何かご意見と仰ってましたが?
カミヤンリョ
それ何ですがね、今は見ての通り殺風景なのが気になりまして、土産物小屋は作っても目立たなく、農作業小屋と思われるのではないかと
餅太郎
そうでしゅね、ココを知らないと素通りでしゅね。
と、ムシャリとメロンを食べる。
藤井 智美
たしかにそうですね、何か目立つ看板とか?
うーん、でも、遠くからでも分かる目印みたいな物が良いですね。
丸山 岬丸
おぉー、そうじゃ!広場の上にロープをいっぱい張るんじゃ!
他の物はポカーンである。
丸山 岬丸
たくさんのロープに布をいっぱい付けるんじゃ!
目立つぞ!
藤井 智美
万国旗見たいな感じですか?
丸山 岬丸
ひまわりが育つ前から黄色を意識させるんじゃ!
いっぱい、いーっぱいに
カミヤンリョ
いい!それ頂きです、流石です!
藤井 智美
黄色は目立つし風水上、幸運、金運上昇ですね。
丸山 岬丸
名付けて「幸せの黄色い布」じゃ!
カミヤンリョ
これは黄色の布とロープを購入しないと!いっぱいに!何かテンションアップです。
コレは成功しますよ!いや、させて見せます。
あわせて、街道入り口にたて看板、建物にも大きな看板を付けないと。
藤井 智美
「休憩所やトイレ有ります。」の案内も重要ですよ。
第三者目線で見ても、ココは伸びそうですね。
シーベッツン国とアサヒンカワ国の間で、中立都市のピップンとワーサムの間でもあるんで輸送の休憩や観光で人が集まる予感しますね。
丸山 岬丸
その通りじゃ、それにライバルがいないのもデカイの!
ワシも楽しみになってきたぞ!




