第三百八十八話 上を目指す者
二手、三手先
R3・5・4(火)09:15
ドドサンコ大陸 ヒガシカワンの地 アサヒンカワ国 陸上自警隊アサヒンカワ駐屯地
丸山は個人名で送られたチュアム主事補の「チュアム杯争奪 三味線大会」の宣伝の事も有り、施設内での宣伝についても司令部に相談にした方がと昨日、当直達と話し合った結果、司令室に向かっていた。
忙しい中、アマンノン司令が時間をとって頂けたので資料を持って司令室に向かう。
司令室の扉をノックし「丸山 入ります!」と声がけをすると、はいと返事があった。
中には司令室付きの士官が丸山に声をかける。
ああ、丸山さん司令がお待ちです、暫くお待ちをと司令室の
中部屋の扉をノックし、丸山が来た事を伝える。
丸山さん、どうぞ!と案内される。
「入ります!」と丸山は中に入る。
アマンノン司令
おはよう、丸山さん
何やら相談との事とか?
丸山は事の次第を伝え、チラシを見せる。
アマンノン司令
ほう、三味線大会?
女王様も面白い事をお考えになるw
良いでしょう、部隊内の目立つ場所への展示を許可します。
広報課には連絡させるので、後で広報室へいかれたい。
丸山さん、それと、一部を通信隊へ頼む。
丸山
通信隊ですか?
アマンノン司令
流石にセンガワ海将・・おっと、今はセンガワ防衛大臣ですな。
連絡をしておかんと「おヘソ」を曲げられる。
丸山
ああ、ごもっともですね。
アマンノン司令
・・丸山さん、ウチも何かやりましょう。
丸山
えっ、三味線でありますか?
アマンノン司令
いやいや、流石にそれは!ね?
大相撲大会、そろそろ良いでしょう。
丸山
おお、良いですな。
アマンノン司令
今回は当駐屯地だけではなく、ドドサンコ全体での陸海空での大会にしたい。
そのためにも防衛大臣殿を巻き込んでおかねばならんと言う事だよw
丸山
流石で有ります。
本部や内局の事まで見据えておられるとは
アマンノン司令
ふふ、私とて、まだ上を目指したいからね。
その為の繋ぎをしておきたいのだよ。
俗物としての出世欲、笑ってくれて構わんよ。
丸山
いえ、上を目指すのは組織内では当然の事で有ります。
アマンノン司令
そう言ってもらえると楽だよ。
その時、ドアをノックされ、「司令、お時間です。」と声がかかる。
アマンノン司令
時間か・・もう少し話したい所だが、致し方無い。
大相撲大会に関しては別途伝える。
では、広報、通信へと頼みます。
丸山
了解致しました。
短時間で有ったが実り豊かな時間であった。
丸山
やはり、上に立つ者とは違うのう、即断即決、しかも先を見据えておる。
独り言を言いつつ丸山は広報、通信へと向かうのであった。




