第三百七十六話 精神統一
当事者達
R3・4・22(木)07:59
ドドサンコ大陸 エリア ヒガシカワン アサヒカワンの地 アサヒカワン駐屯地
前日にアサヒンカワ駐屯地では臨時全体朝礼があると各部隊に通達があり、本日は朝から各部隊が体育館に集まっていた。
8時にラッパが鳴ると、全部隊が「気を付け」の命令で直立不動になる。
君が代が流れると日の丸が掲揚されていく。
司令部付きの丸山 岬丸も司令部の最後列で「気を付け」の姿勢で、ふと疑問を感じる。
日本国が無いのに何故、国歌の君が代が有り、国旗の日の丸があるのだろうか?
不思議でならない。
君が代が流れ終わり、ラッパが鳴り終わると駐屯地司令のアマンノン司令が登壇し、話しが始まる。
昨日のアサヒカワン地裁の判決内容とそれに伴っての主にマスコミに対する対処方法が話された。
要は何か聞かれたら、答える立場に有りません&詳しくはイチガヤンの本部に聞いて下さい。で、ある。
朝礼も終わり皆、各部隊毎に整列し、各部署に戻り出す。
やはり、皆、口には出さないが災害派遣で大勢の時間と汗や血が流れ、尊い犠牲まで出して救出した相手に何故、訴えられるか?ふざけるなよ!と心中、穏やかではなかった。
丸山
まったく、どう考えたら訴える方向になるんじゃ!
丸山は途中から列外になり、一人、当直室に入ると思わず大きな声でが出た。
日本でもそうだったが報われんな、自衛隊、警察、消防、海保・・何故、マスコミはこんなに叩くんじゃ・・みんな頑張っておるのに
そもそも、ヤポーネの世では叩く理由が無いじゃろ?
国際機関の自警隊を邪魔に思う国があるのか?
国家間の紛争や戦争には介入しないのに・・国連みたいなもんじゃろ?
わからん!
武道場で頭でも冷やして来るか。
体育服装に着替えると、仕切りのパーテーションに武道場と書かれた札をぶら下げると刀を持ち武道館へ向かう
課業中という事も有り誰も居ない武道館で正座し、刀を脇に起くと黙想を始める。
無の境地を目指すが雑念が様々な事を考えさせる。
災害派遣の事、助けが間に合わずに亡くなった方々、英霊となった隊員、助けられて文句を言う男・・クソっ!!
雑念が消えるまで約三時間も掛かった。
瞑想を辞め掛け時計に目をやると11時を回っていた。
久々のロングタイムの正座で足が完璧に痺れた。
つう〜、アイタタ。
立てんぞ、コレは・・ふう
胡座座りに変え、痺れが引くのを待つ。
痺れが引くと日本刀を抜き、刀を振る。
一振、二振りと真剣を振ると緊張が高まる。
最後に連撃を何度か繰り返し丸山は当直室へ戻る。
間も無く昼食じゃな・・腹が立っても腹が減る。
人間とは現金な者じゃのう。
UPが1分遅れました。
さーせん、最近、中々の遅筆ぶりに嫌になります。




