第三百六十九話 過去最高益
好転
R3・4・14(水)07:30
エリア カンサイン オッキナサカの地 ヒラヒラカタ国
この日、クノールン商会の本店にエイッチャーを除いた兄弟姉妹が揃って朝食を取っていた。
ご飯に野沢菜漬、海苔の佃煮
鮭の塩焼き
筍、蓮根、人参、鶏肉、隠元豆の旨煮
目玉焼きに塩胡椒が一振り
お吸物には椎茸のスライスが入り三つ葉が浮いていた。
いつもはご飯と味噌汁、漬物で有る。
カオルーン
何や朝から色々やな。
朝からこんなにしっかり食べるん、久し振りや。
ツートン
ケイジーン兄さん、ニコニコやし、ええ事あったんかいな?
パージメン
そりゃ、兄さんの心酔する阪本大権現様からの御神託やからな。
まあ、実際、阪本大権現様は凄いんやけどな。
ミィードリ
そやな、最初のインパクトはゴツかったわ。
メッチャ驚いたわ。
寡黙なケイジーンが口を開く
阪本様がな、「食は大事や」とな。
少量でもええから一汁三菜にせいってな。
ドカ食いは体に悪いし、栄養が偏るらしいから、献立を見直したんや。
パージメン
実際、従業員にも頗る良え評判やしな。
確かにドカ食いは胃に響くし、ええんちゃう?
医食同源ってやっちゃな。
ケイジーン
ワシはなあ、阪本様に認めて頂いて、阪本様に会ってから何もかもが好転し始めたんや。
観光に物販、海運等々、全てが上手く行ってる。
特にな、西の黒の女王様 アビィン 亜里沙様の本拠地ナールトンと阪本様のヤヤイズを挟んで東の黒の女王様 サワット チュアム様の本拠地のムッツンのルートの観光、海運が凄まじい収益を上げてる。
途中の三大都市のオッキナサカ、ナゴヤン、テイトンに寄るのもデカイが、観光はウチが専属や。
ソレもコレも阪本様の御指導と両女王様に口利きしてくれたお陰や。
何ちゅうても、商いは信用が第一やと言うてくれたことが嬉しゅうてなあ。
ニッコニコで有る。
ツートン
まあ、実際去年の年間売上げは年末のオケール一家の興行と今の観光だげでも過去最高売上やし、クノールン商会に取っては言う事無しやな。
パージメン
あーあ、あの水崎が師匠に手ェ出さなんだらウチかてニッコニコで居れんのにな・・
ケイジーン
パージメン、オケールさん亡き後、秘密裏に阪本様が接近されてる。
阪本様のご神力なら活動の復活も夢やないんやないかな?
パージメン
えっ、ホンマ?
ケイジーン
阪本様はクノールン商会に任せようとお考えや。
その為にエイッチャーを置いてきたんや。
まあ、腑抜けたエイッチャーの再教育を兼ねて、阪本様に「喝」を入れてもらってるやけどな。
パージメン
えー、ソレやったらウチが行ったのに・・
ケイジーン
まあ、阪本様のお考えやさかい、そのままエイッチャーに任せて置いて間違い無いやろ。




