第三十五話 スピードスター
迫り来る者
歩きだすと二人共伝説者だけあり、歩行速度が早い、ミヤショーやキシモーン、カミヤンリョ達ならかなり走らないと付いて来れない速度であった。
二人は色々と話し、情報交換をする。
藤井 智美が東京都足立区民であった事や二人共茨城出身だったりとキャキャ、ウフフしながら進んだ。
丸山 岬丸だけがロマンスを感じていた。
一時間位、歩くと何かが追いかけて来た!まるで車が高速を走っているかの如くであった。
藤井 智美
丸山さん、何か来ます!
丸山 岬丸
なんじゃ、あのスピードは!ん、アレはさっきのモンスターじゃ!何かあったのか?
モンスター
ふー、やっと追いついたでしゅ
藤井 智美
何かあったんですか?
モンスター
シーベッツンとナヨローンズまでお乗せするでしゅ!
二人はアサヒンカワへ送り届けて、探共の職員さんとお話ししてから追いかけて来ましたでしゅ、途中、カミヤンリョさんとも話しをしましたでしゅよ。
藤井 智美
えっ、半日掛かる道を往復で一時間ですか!
私達、伝説者が本気でも往復なら5時間は掛かりますよ!
丸山 岬丸
凄まじい速さじゃのー、しかし、良いのか?疲れたりせんのか?
モンスター
スイカをいっぱい食べたから大丈夫でしゅ、あと、出来ればお願いしたい事があるでしゅ
丸山 岬丸
なんじゃ?ワシに出来る事なら構わんぞ。
モンスター
名前を付けて欲しいでしゅ、モンスターって言われるのは、なんかイヤでしゅ。
丸山 岬丸
名前?確かに呼ぶにしてもモンスターでは変じゃしの、名前のー、・・ハム太郎・・ハム助、いや、流石に、そうじゃ、餅太郎!どうじゃ?
藤井 智美
なんで餅太郎なんですか?ナヨローンに餅米を買いに行くからですか?
丸山 岬丸
その通りじゃ、餅太郎でどうじゃ?
モンスター
餅太郎!気に入りましたでしゅ、今日から餅太郎でしゅ、では、背中にお乗りくださいでしゅ!
二人は餅太郎の背中にしがみつくと走り出す。
藤井 智美
速い、100km以上は出ているのでは?
もし、闘うと考えたらゾッとします。
丸山 岬丸
確かに速いが乗せている分、抑えてくれてるみたいじゃな!本気の動きで対峙したら平地でのスピードでは勝てんの
3時間少し経つとシーベッツンが見えてきた。
藤井 智美
まさか、今日中に着くなんて凄いです。
シーベッツン探共に着くと夕暮れになっていた。まず、藤井 智美は納品と報告へ向かい、丸山 岬丸と餅太郎は建物近くで待機となった。
暫くして、藤井 智美が戻ると今日は宿を取る事になる。
伝説者が特別なのか用務員室で良ければお使いくださいと言われ、厄介になる事にすると、藤井 智美は何時もの事ですよ、と笑って見せた。
藤井 智美
少し早いですが、日帰り温泉に行きましょう!
シーベッツンにも温泉が有るんですよ!
丸山 岬丸
お!いいの、温泉
ジジイにはたまらん提案じゃ!みんなで入りに行こう!
藤井 智美
そうですね、でも混浴ではないので別々ですよ!
餅太郎さんも入りましょう。
餅太郎
今日は走ったから汗を流したかったんで、嬉しいでしゅ!
丸山 岬丸
よし、餅太郎、一緒に入るとするかの!その後、食事じゃの
餅太郎
何言ってるでしゅか!スケベ、メス同士で入るでしゅよ。
丸山 岬丸
えっ、メス同士?あっ、そうか、メス、うーん、そうか!〔メスじゃたのか!オスだと思うて餅太郎って名付けたんじゃが・・〕
そして温泉に向かう三人?であった。
参照
士別市
http://www.city.shibetsu.lg.jp/www/index.html




