第三百三十九 猿叫
昔からの夢
ドドサンコ大陸 エリア ヒガシカワン 道の港モチヤンリョ
R3・3・16(月)09:00
丸山は朝食後、朝の散歩をしていると声を掛けられる。
もし!丸山殿
卒爾ながら、お腰の物を見て剣術の覚えが有ると見込み、一手ご教授願いたく候
勇者の家臣団の最年長の南部鶴獣人のケロロ軍曹であった。
わしですか?・・・拙い抜刀術で宜しければお相手いたしますぞ。
ケロロ軍曹は深く頭を下げる。
忝い
〔幼き頃から聞き及んだ話し、剣術家の伝説者・・やっとじゃ、やっと伝説者と刀を合わせる事が出来る。〕
丸山
こちらこそ御教示願います。
〔確か、元はサツマアゲン連邦・・・薩摩示現流か〕
ケロロ軍曹
〔居合か・・初めて接するの〕
いざ、参る。
ケロロ軍曹は刀を抜くと同時に凄まじい「猿叫」を上げながら飛び込む
きええー!ちぇすとー!
上段からの凄まじい斬り込み
丸山は腰を落とした体制から大きく踏み込みながら抜刀する。
振り下ろす前の刀の根元を力強く日本刀の背で打つ
キーン!と音と共にケロロ軍曹の日本刀が飛ばされる。
ケロロ軍曹
むむ・・・お見事!
丸山
もう一本いかれますか?
ケロロ軍曹
いや、遠く及ばぬのが分かり申した。
伝説者の剣術家と刀合わせが出来申した事、我が家の家宝と致しまする。
感謝致します。
丸山
それは貴公が薩摩示現流の使い手とわかっていたからですぞ。
初見なら勝敗はわかりませんぞ。
ケロロ軍曹
お気持ちだけ頂いておきます。
ふう、短時間なのに汗をドッとかき申した。
丸山
自分もです。
お陰様で心が研ぎ澄まされました。
どうですか、朝風呂でも?
ケロロ軍曹
おお、いいですな。
二人は握手をすると笑いながら温泉へと向かった。
それを隠れて見る者がいた。
勇者 蒼楽だった。
散歩してたら凄い物を見せられた。
あんなの止めようが無いんだけど、二人共無事で良かった。
こっちは良い汗どころか冷や汗かいたよ。ったく
ふう、私も温泉行こう。
朝から風呂かあ、贅沢だよねえ・・先ずは飲み物、喉がカラカラだよ。
そう言えば、何故か「はちみつレモンドリンク」がメニューにあったから、アレ飲もうっと
丸山さんが教えたのかな?
そして勇者 蒼楽はロビーへ向かうのであった。
参照
猿叫
https://meaning-book.com/blog/20191123145503.html
私感では鹿児島県では剣道、空手、銃剣道でも猿叫をよく聞いた気がしました。
次話、ムッツンです。




