第三百二十九話 カリー風味
実験
R3・3・6(土)11:30
南極大陸 南極点国
水崎達はビーフジャーキーの試作を行なっていた。
運びながらを念頭に入れてチップでのスモークをしない作り方であった。
南極点国は内陸部と言う事も有り、かなり乾燥していた。
常秋と言う事ではあったが少し肌寒い感がある。
タレ作りにアレンジを加えた。
漬け込むタレをソミュール液とかピックル液とか言うのだが水崎は素人で有り、昔、動画を少し見ただけで、そこまでの知識も無かったが、IT系のリーマンにしては上出来である。
醤油と塩、砂糖と赤ワイン、玉ねぎと大蒜と黒胡椒のすり下ろしで作るのが一般的である。
ただ、水崎達は南極点国に着いて最初にカレーライスを食べてしまい、カリー風味のビーフジャーキーを作ろうとなった。
タレはグレープジュース、醤油、砂糖、塩、玉ねぎと大蒜と黒胡椒のすり下ろしにカレーパウダーを混ぜた。
赤ワインが手に入らずグレープジュースになったがタレは出来た。
それに牛肉の赤身のスライスを一晩、漬け込んだ。
軽く洗い、水分を取った物を干し網に並べていき、それを天日干しにする。
夜は夜露に濡れない様にテント内で干した。
かなり固そうにはなってきているが、後、一日干す事にした。
明日の夕方に試食の予定である。
皆、それぞれ楽しみにしていた。
既に、バンドーンは清酒を購入している様だった。
バッシーリッカは、あれだけ探して無かった赤ワインをゲットしていた。
アズサマとナギサマは焼酎を手に入れた様だ。
そう言う水崎 叡は酒屋にブランデーの取り置きをお願いしていた。
皆、葡萄ジュースとカリー風味がどう出るか興味津々で有った。
乾燥度合いは上々、後は味だけである。
昼御飯を交代制で取る事にした、バンドーンとアズサマ、ナギサマが先に食事に向かった。
バッシーリッカと水崎が干し肉と荷物の番である。
バッシーリッカ
水崎さん、このビーフジャーキーのタレのレシピ
約束通りもらって良いの?
水崎
別に良いが、プロのレシピの方が良いんじゃ無い?
バッシーリッカ
ううん、コレが良いの!特にグレープジュースってのがね。
この案内の旅が終わったら魚介類に食肉、フルーツの乾物問屋やりたいなあって思ってさ。
水崎
うん、日持ちもするし、軽い物だから良いかもね。
どこでやるんだい?
やっぱり、南極点国?
バッシーリッカ
ヤポーネでやったみようと思うの!
魔人がいないから受け入れてもらえるか分からないけどさ、色々とヤポーネの話しを聞いてるとさ、大陸を出てみようかなって
本音は伝説者の世界の街、アキバって所でやってみたいけどね。
水崎
アキバ初の魔人の店かあ!
良いね!いけるよ、絶対
黒い翼、くるくる羊ツノにゴールデンアイ、真っ赤なショートの天パに爆乳
もはや、勝ち組だろ。
バッシーリッカ
ふふ、有難う!でもアキバに行ければねw
その時は案内って言うかプロデュース、お願いね。
水崎
ああ、是非させて頂くよ。
アキバじゃなくてもヤポーネだったとしてもね。 つづく
参照
南極図
https://www.env.go.jp/nature/nankyoku/kankyohogo/nankyoku_kids/donnatokoro/dokonokuni/kichi.html




