第三百二十七話 極点到達
極点
R3・3・4(木)
南極大陸
水崎達は南極点国手前の最後の集落に立ち寄った。
商人があまりこないのか、どの集落でも歓迎され、品物も良く売れ、特産物も安く仕入れられた。
しかも商人が集落で何か買って行く事は珍しく、収入が生まれた事が奇跡だと、どこの長も話した。
そして他の場所の話しをせがまれて一泊と言うパターンが続いた。
どこの魚が安い、海藻ならココ、隣村の特産品はあれ、ヤポーネの最短の島は魔法高速船で何日で大海特有の回遊魚がよく取れ、衣服がよく売れる。
気候は暑いとか豪雪地帯の話しとか・・様々な話しに目を輝かせ聞いた。
干した魚も半分以上が買い求められ、その際に必ずと行っていいほど干し網の購入場所を聞かれた。
空になったアズサマとナギサマの干し網は綺麗に水洗いし、今は「干し柿」と「切り干し大根」が占領していた。
大陸内部に入り気候が常春から常秋に変わり、扱う品もガラッと変わった。
南極点国は牧畜が盛んでチーズやバター、ヨーグルトに牛肉が特産らしい。
そして、もし、戻る時はまた寄ってくれとお願いされ、皆、必ず!と返事をし集落を後にした。
数日後、集落では会議が行われていた。
全員一致で干し網を買えるだけ購入し、外貨を稼ごう!
これまで立ち寄った集落では全て同じ現象が起きていたので有った。
後に村営連合と言われる商工会が産まれる事になるのだが、それはまた別のお話しでw
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同時刻、南極ロゼラ国 漁具店ダイシリョーガ
店では既に、干し網が飛ぶように売れていた。
自宅で、行商しながら、流行りだからと様々で有った、水崎達が立ち寄った最初と二番目の集落からも大量注文を頂いた。
そして集落から背負子に付ける竹竿のセールスを受け、専売契約を結んだ。
店主
ほう、竿を横に付け、棒手振りの様に両サイドに干し網を付けるのか、水崎の旦那、ナイス援護射撃だ、このジョイント竿で更に売れる。
店主にはビジョンが明確に見えていた。
既に、空き工場を買取り、人を雇い、大量生産体制に入っていた。
店主
ふっふっふ、私にも見えるぞ!
伝説者の旦那、見ててくれ世界に打って出るダイシリョーガを!
ここまで売れるとはな、まだ早いがヤポーネに店を出す事を考えて置かねばならないな。
いや、委託契約?・・どっかの会社を買収してしまうのもいいなあ・・フッ、夢が広がるじゃないか。
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そして、水崎一行は南極点国に到達した。
流石に村とは違い規模が大きい。
ナギサマ
村以外での販売は初になるね?
どうするの?探共も無いし、おっきな店にでも飛び込みで売る?
アズサマ
いや、それはアカンやろ、仕入れ業者さんとモメる原因になるんちゃう?
バッシーリッカ
特に制限は無いけど、どうする?水崎さん。
水崎
モメるのは避けたい。
まずは広場を目指そう。
行けそうなら、そこで売ればいいんじゃ無いかな?
バンドーン
ここでは乳製品と牛肉が特産だが、どうすんだい?
今まで見たいに網に干すんじゃ乳製品は出来ないぞ。
水崎
まずは醤油の値段を調べる。
高くなければ購入しソレをベースにタレを作り、ビーフジャーキーを作ろうと思う、乳製品は流石に網では作れないからね。
バッシーリッカ
ビーフジャーキー・・大好き!!
水崎
商売品に手、出しちゃーダメだよ。
自費で買った肉を干してね。
バッシーリッカ
うん、タレの作り方真似てもいい?
水崎
ああ、勿論!っと言っても初めて作るから探りながらになるけどね。
バンドーン
よし、私も作って酒のツマミにしてみよう!
そうこうしている間に中央広場の公園に着く一行であった。
ナギサマ
おっ、ラッキー!フリマ中じゃん。
売れるんじゃない?これは!!
次はアビィン 亜里沙です。
参照
南極図
https://www.env.go.jp/nature/nankyoku/kankyohogo/nankyoku_kids/donnatokoro/dokonokuni/kichi.html




