第三十話 フラグ回収が追いつかない
ここで来るとはな
三人は食後に探共へと向かうのであった。
アサヒンカワ探共と書かれた建物に入ると何やら揉めているようだ。
ミヤショー
よく有る事ですよ、気にせずいきましょう。
同じ報告課の所で二人は報告をしている。
丸山 岬丸は、ベンチに座って待つと自然と揉めている声が途切れ、途切れに聞こえくる。
昆布、危険、ラーメン、餅米、休業、?
揉めていたのが、ベンチの方にきて座る。
丸山 岬丸を見て、声をかけてくる。
あのー、ひょっとして日本の方ですか?
丸山 岬丸
ん、日本人じゃよ。
あっ、こっちで、日本人に初めて会えました、あの、私も日本人で、その、藤井 智美と申します。
藤井 智美は、泣き出した。
やっと、日本人に会えた、やっと
丸山 岬丸
〔異世界で一人ぼっちだったんだろう、辛い思いをしたんだろうな〕
わしは丸山 岬丸じゃ、こっちに来たばかりで、今日が初日じゃ、藤井 智美さんじゃったか、こっちにはどれくらい前に来られたんじゃ?
藤井 智美
二年半前です。
最初、無人島に一人になり、どうしていいかわからずに・・島を出るのに5ヶ月かかりました。
丸山 岬丸
それは大変じゃったろう、何で、こっちに・・アーベン神に飛ばされたのか?
藤井 智美
アーベン神?いえ、私はアキーエ神に旅行にって言われて来たら、いつの間にかいなくなっていて・・私、何もしてないのに、何故か
丸山 岬丸
えっ、置いていかれたって事?うーん、ホントに災難じゃたの〔アキーエ神恐るべしじゃ!〕
そこに二人が戻って来る。
丸山 岬丸
ワシの連れと言うか、案内されてると言うか、友達じゃな!チョト高い方がミヤショーで、チョト低い方がキシモーンじゃ!
二人は藤井 智美にお辞儀をしながら、はじめまして、伝説者でG10の藤井 智美様ですね。と、挨拶をする。
藤井 智美
あっ、はじめまして、こちらこそです。
キシモーン
しかし、只者では無いとは思っていましたが、丸山 岬丸殿が伝説者のG10と知り合いとは驚きです。
丸山 岬丸
ん、伝説者?G10ってなんじゃ?彼女とは今、初めて会ったんじゃ
三人から説明を受け、伝説者が異世界転移者を指し、G10が探共の登録上のグレードでかなりの功労者であるときく
丸山 岬丸は、今日、秋葉原からこの世界にアーベン神に飛ばされてきた事を三人に伝える。
ミヤショー
アーベン神って、創造神で武神ですよ?闘ったんですか?
丸山 岬丸
あぁ、闘ったが、軽くいなされっぱなしじゃ、くー、思い出すと腹が立つ!次は何とか投げ飛ばしてやる!
キシモーン
いくらやっても勝てない訳だ。
伝説者だったとは!
しかも神と闘った方に胸を借りてたのか!
〔飛んだ、奇行種だ!〕
G10殿も神様と闘ったんですか?
藤井 智美
とんでもない!神様と闘うなんて!滅相も無いですよ、話しを聞く限りでは闘った方々は武格者と言われる武道、武術、武芸、格闘技、護身術に特化した人達、私は武格者でも何でも無い素人ですよ。
キシモーン
G10殿より丸山 岬丸殿の方が遥かにお強いと?
藤井 智美
当たり前です、未経験者では経験者には勝てませんよ、ましてやベテランですよね?丸山さんは?
丸山 岬丸
えっ?まぁ、居合道の師範を二十五年ほど、居合道自体は四十五年位かの?相撲は、若い頃は十年位はみっちりとやったんだか、今では趣味程度じゃな
藤井 智美
達人クラスじゃ無いですか?プロとアマとでは・・私じゃ逆立ちしてでも無理ですね。
ミヤショー
えっ!そんなに差があるんですか?ん、相撲が趣味程度!って、あんなに強いのに?
藤井 智美
圧倒的な差ですね。
是非、剣術だけでも、失礼、居合道でしたね。
後学の為にも見てみたいものですね。
丸山 岬丸
まぁ、減るものでも無いし構わんぞ、その前に、ワシも探共に登録したいのう
キシモーン
あっ、是非、登録された方がいいですね。
〔種別は何を選ぶのか見ものだ!〕




