第二百九十九話 超A級スナイパー
絶体絶命
R2・2・4(木)AM3:30
エリア トウカイン シーズニングオカンの地 ヤヤイヅ国 阪本大権現の祠 前
阪本(久米)は祠の中で寝ていた。
突然の突風に目を覚ます。
祠の前のドラゴンと龍がいる。
阪本(久米)は考えた・・ああ、大権現って神を名乗ったからか?
東洋龍の方はどう見ても神龍だぞ。
どっかの怒った龍神が殺りに来たのか?
どうする?勝てるか?猫が?有り得ん。
三号
阪本大権現、居ませんね。
シャナタン
喋る黒猫ってどこ?
やばい、明らかに俺を探してる!!
祠から出たら殺られる・・どうする俺!?
はっきり言って寒いのだが汗が止まらない。
猫なので、肉球からドバドバ出る。
極度の興奮状態で体温が高くなり、それを下げる為に口呼吸が始まる。
はあはあはあはあ・・ヤバス、ヤバス!
その時だった。
みぃ〜つけた!
シャナタンの真っ赤な灼眼と目が合う!
全身の毛が逆立つ、まるで超A級スナイパーのスコープと目が合った様だった。
阪本(久米)は祠内で自然と飛び上がった!!
フォー!見つかった!お、おワタ・・
チュアム
もう、居るんなら出て来て下さいよ
え?あれ?サワット チュアムちゃん?
チュアム
もう、開けますよ!
何で隠れてるんですか?
祠の扉が開かれる・・
阪本(久米)
いや、寝てる所にドラゴンと龍が現れたら息を潜めるよ・・普通
ゴルゴに狙われてる気分だったよ。
シャナタン
おお、マジ猫が喋ってる!
阪本大明神様だっけ?
大権現・・いえ大明神でOK
三号
大権現様、なんか脅かしちゃったみたいですね。
阪本(久米)
マジ焦った!生きた心地がしなかったよ。
コッチは小動物なんだからな、あんまり脅かさないでくれ・・ふうー
気付けばAM4:00前だと言うのに大勢の人だかりが出来て居た。
町内会長と商店会長が恐る恐る阪本に聞く
あの、大丈夫な感じでしょうか?
ああ、大丈夫だ、こちらは東の黒の女王 サワット チュアム様だ。
で、こちらのドラゴンと龍は・・
三号
あっ自分は魔王アーネサン配下で竜王国の国王のクロです。
オーキナーゼン本島の北、ヨロロン島からキューシンズ大陸の間が竜王国です。
シャナタン
私はドドサンコの守り神って言われてる。
ドドサンコ大陸のグレートタイセツザン連峰から来た。
メロンパンが大好き!
サワット チュアム
夜明け前に大騒ぎしてすいません。
私はムッツン国の黒の女王 サワット チュアムです。
少し、久米さ・・・さ、阪本大権現様にお話しが有って参りました。
阪本(久米)
気を遣わせて済まないな。
それで話しがあるそうだが・・済まないが、誰か社務所を開けてくれないか?
気付けば黒の女王様に神龍に竜王の参上で夜明け前からお祭り状態だった。 つづく




