第二百八十九話 ロシアの英雄
ベストセラー
ドドサンコ大陸 エリア カミカワン ヒガシカワン市
チュアムとセンガワは部隊指揮官と市長を表敬訪問する。
市長は大寒波に東洋の龍が現れ、西洋の竜に乗った黒の女王様が突然の訪問にナーバスになっていた。
市長
女王様、遠方からの訪問に感謝致します。
〔ひょっとして世界の終焉が近づいているのでは?〕
チュアム
実はアサヒンカワ駐屯地の丸山さんに用が有りまして、聞けば寒波で被害を被っているそうで、気持ちだけですが、顔を出させて頂きました。
市長
そうでしたか、ありがたい事です。
ヒガシカワン市民の心の支えになるでしょう。有難や
〔ついでか・・逆に良かった。〕
チュアム
では、避難してる方々にお声がけをさせて頂きます。
談笑の後、チュアムは警察署、消防署と表敬訪問をする。
しっかりと力強い言葉で労う、チュアムはヤポーネに来て隊員になってから、公務の大変さや必要性を痛感した。
特に制服組の任務の大変さを目の当たりにする。
そして避難民に対しては慈しみの心を持って接する。
感涙に咽びなく難民達に優しく声をかける。
これが、ヤポーネでのチュアムや亜里沙の仕事であった。
何故か、ヤポーネでは黒は聖なる色で有り、肌の黒い人は居ない。
いきなりの神仏の様に崇められてかなり経つが慣れる物では無い。が、やれる事をする。
最後に災害派遣の指揮官を表敬する。
指揮官は2等陸尉で経験な黒色教徒であった。
チュアム
災害派遣の指揮、お疲れ様です2等陸尉殿
指揮官
有難や、有難や
こはや、これしか言わない。
チュアム
うーん、どうしましょう?カエルさん
センガワ
では私が・・
二尉、統合幕僚監部のセンガワ海将である。
話しがある、聞いてもらいたい。
指揮官
有難や、有難や、これでいつでも行ける。
センガワ
あー、ダメですな。
チュアム
では丸山さん、見せて頂けますか?
丸山
うむ、こちらじゃ、海将閣下殿
センガワの前には有名な銃がモデルのエアーガンが置かれて居た。
偉大なるロシアの英雄、ミハイル・ティマフェービッチ・カラシニコフ技術中将が生んだ名作
アサルトライフル AK-47カラシニコフ、言わずと知れた世界中で使用され、もっとも派生型が多い銃であり、銃のベストセラーである
センガワ
これは!?
チュアム
私達の世界での武器の玩具です。
だた、玩具と言えど、かなりの威力です。
丸山さんはこれを自警隊に活かせないかと考えている様です。
丸山
聞けば、海将閣下殿は統合幕僚監部に席を置かれていると聞いて居ます。
これを統幕経由で研究、開発、運用への道を切り開いて頂けないでしょうか?
センガワ
丸山殿、威力を見たいのですが・・一度、アサヒンカワ司令を交えてどうでしょうか?
そして、チュアム、丸山、センガワはアサヒンカワ駐屯地へ向かうべく話しあった。
拝み倒している二等陸尉にしびれを切らしたチュアムが両手で指揮官の顔面を挟み、大声で問いかける。
聞こえていますか!?丸山さんはアサヒンカワ駐屯地に向かいますよ?
了解ですか?
指揮官
はっ!?あっはい、了解で有ります。
丸山
何か、アサヒンカワへ伝言は有りますか?
指揮官
あっと、落ち着いたら帰隊致しますと伝えて下さい。
丸山
了解致しました。
参照
ミハイル・カラシニコフ技術中将
https://ja.wikipedia.org/wiki/ミハイル・カラシニコフ




