第二百八十四話 ボーナスステージ
食欲
前回からのつづき
アキーエ神
はい、せっかく日本に戻ったのだからお買い物とかしたいでしょ?
一同
えっ、出来るんですか?
アキーエ神
時間を一時間だけ正常にします。
この間だけ、所持金は日本の通貨に替えて置きますね。
アビィン 亜里沙
マジっ?マジ卍!?
アキーエ神
卍です。
阪本
猫じゃ、買い物出来ないよ、ぴえんだよ・・
アキーエ神
この間だけ元の姿に戻しますね。
黒猫が光に包まれると久米の姿に戻り、最初の服装になっていた。
久米
うおー、や、やったー!
水崎
あの、パンイチの片足だけ靴下なんですが・・
アキーエ神
うーん、どうしようかな?
では、下だけスウェットね。
水崎
えっ、スウェット?
出来れば他のが・・
アキーエ神
じゃあ変更無しです。
一時間後に強制的にこの公園に飛ばされます。
それではスタート!
水崎
えっ、ちょ
水崎以外の一同は走り出す。
水崎
クソっ、しくった!
近場の服売ってる所・・・どこだ?・・あっ、なんとかOFFだ!
水崎は周りの目を気にせず走り出す。
停止していた日本が動き出しているが感慨にふけっている暇は無い。
周りからは変質者が走っている様にしか見えない。
流石、アキバだ!等の声が聞こえるが無視する。
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久米とアビィン 亜里沙は同じ方向へ走っていた。
万世橋、神田川を越え岩本町駅方面にある武道具屋さんへ走る。
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チュアムはスポーツ用品店に駆け込むと店員に叫ぶ「バットください!後、ゴルフクラブ」硬いヤツを!
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丸山はモデルガンショップへ走る。
重力が1/10ならエアーガンでもイケるはずだ!
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林田 蒼楽はテンパってしまい、コスプレ衣装屋に飛び込んでいた。
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山根 舞子は最も威力のある物を登山&キャンプ用品店で物色していた。
あったこれこれ!このピッケルての売ってくれ!後、この登山用ブーツ!
藤井 智美は軽くて高値で売れる物
古着を大量に買い付けて箱詰めしてもらっていた。
対アーベンを考えなくていいので、一番、着実に動いていた。
そこに、パンイチが飛び込んで来た。
水崎
ウオー!ズボン!ズボンだ!!それとシャツを売ってくれ!後、そのシューズも!
素早く買うとカウンターでタグの付いたシャツとロングパンツを穿くと飛び出す。
店員はポカーンである。
岩本町方面
亜里沙が先に着くと木刀と釵を購入する。
意外に高値で、もう小銭しかない。
遅れて久米がゼイゼイ言いながら到着する。
剣道の防具一式と釵と 杖か棍か棒みたいな奴とヌンチャクとトンファー、鎖鎌・・有りますか?
店主
釵は今、売れちゃって取り寄せだね。
鎖鎌は練習用の木と紐の奴だけど良い?
久米
うっ、では、サイズの合う防具一式と一番硬い杖とヌンチャクとトンファーをください。
一纏めに箱詰してもらうとロープで縛り背中に背負う
そのまま、久米は家電量販店へ向かう、亜里沙は小銭しかないので付いていく事にする。
久米はスマホ用のソーラーチャージャーを購入する。
よし、ひとまずはこれでOKかなトコトコと公園に向かうと、途中、ケバブ屋さんでケバブサンドを二つ頼むと一つを亜里沙に渡す。
久米
せっかくだから食べなよ
アビィン 亜里沙
あっ、あざます!
〔ケバブあんまり好きじゃないんだけども・・まあいいか〕
あっタコ焼き!買おう
久米
おっ、いいねタコ焼き、俺も買う!
電気街の本通りのタコ焼き屋に着くとゴルフクラブとバットを背負った巫女服のレイヤーがタコ焼きを買っていた、すでに片手にはクレープとタピオカドリンクが持たれていた。
周りからはそう言うコスなんだと思われていた。
通行人
あれ何のキャラだろ?と言った感じだった。
亜里沙
あっ、買い食い巫女レイヤー発見!!
チュアム
あれっ、亜里沙ちゃんと久米さん
だってチャンスだよ?
そう言うとクレープにかぶり着く。
久米
まあ、そう言う俺らも買いに来たんだけどね。
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ゴリラなカレー屋さんから丸山が出てきた。
ふー、ダブルカツカレー!美味かった、やはり食べて正解じゃ!
丸山はエアーガンを5箱づつを左右に持っていた。
正に買物ガチ勢である。
何か他に買う物は有るかと考えながら歩くとラーメン屋から林田 蒼楽と藤井 智美が出てきた。
丸山
うーん、ラーメンもいいのう!
藤井
あれ、丸山さん?
なんか食べました?
丸山
金沢系のカレーを食べました。
林田
あっ、カレーもいいなあ
その時、丸山と藤井を狙う者達が近付いていた。




