第二百七十九話 勇者王
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少し戻って去年の年末
R2・12・25(金)9:30
カーゴシーマンの地 キリリンシマ国 勇者連合本部(旧キリリンシマ本部庁舎)
第一、第二、第三の師団長(旧大隊長)と林田 蒼楽と他数人が居た。
論功報償の評定の為であった。
注目はやはり勇者ソラ事、遊撃隊の隊長、林田 蒼楽であった。
一番槍多数、無血開城も多数、電撃戦で戦を短期間で終わらせ、ヨンコク大陸の西の黒の女王様と盟約を締結させ、魔王アーネサンの連合との同盟、キューシンズ大陸全てを勇者連合に加盟させ、様々な助言でトミーマーリン姫を助け、キューシンズ探題へと押し上げた。プラス、三頭のドラゴン使役である。
二番手は第三師団長事、スギココロンであった。
第一師団長
うーむ、お屋形様は、勇者殿に対してどういった褒美を出すのだろう?
第二師団長
自分の論功報償よりも気になりますな。
第三師団長
確かに我らの報償は何と無く読めるが蒼楽殿の分は読めぬ。
おっ、お屋形様のおなりですぞ。
その場の全員が胡座座りのまま拳を付け、頭を下げる。
第一師団長
お屋形様、皆の者、揃っております。
トミーマーリン姫は上座に座ると
うむ、一同、面をあげよ。
一同、ははあーと頭を上げる。
足軽から論功が始まる。
トミーマーリン姫
足軽Aよ、此度の働き、誠に見事であった。
そちは、来年から足軽頭じゃ!
それとコレじゃ、場所は限らず使用可のプロレス特設リングサイドの礼和3年の年間パスポート券、5枚と感状じゃ、受け取るが良い。
足軽A
ははあー、ありがたき幸せ!
スギココロン
ほう!特設リングサイドの年間パスポート券は確か一枚10万円
50万円相当と感状と昇任!大盤振舞いでは?
遊撃隊の小隊長の面々も褒美にありつけた。
役職が上がり、2年間の税金免除、金一封付きで有る。
タンナンカーンはそれに感状付きであった。
次々と報償が渡される。
姫の副将がカノヤン国を任される。
一国一城の主である。
一同から「おお」と声が上がる。
トミーマーリン姫
さて、第一師団長よ
そちにはミヤンザッキーの地、南部を任せる。
コレで複数の城持ちじゃの、30%はキリリンシマに収めよ!
家臣には褒美として切り渡しても構わぬ、しっかり努めよ!
第一師団長
あ、有難き幸せ!御意
第二師団長はミヤンザッキーの地、北部
第三師団長はオオイッタンの地、全域が任された。
トミーマーリン姫
ふー、最後じゃの
勇者ソラ殿
貴公にはクマモーンの地、全域の自治、独立権を渡す。
それと感状と金一封じゃ。
働きに対して褒美が足りんのは重々承知じゃが、これが精一杯じゃ、許してたも
勇者ソラ
勿体無き、お言葉・・・
恐悦至極に御座いまする。
林田 蒼楽はこの世界で14の国を含むクマモーンの地を手に入れた。
勇者王の誕生であった。
次話、丸山 岬丸に戻ります。




