第二百四十四話 亜里沙とチュアム
チュアムと亜里沙
亜里沙とチュアムが落ち着いて来るとスタッフ紹介をする事になった。
サワット チュアムは1Fのロビーにお供を待たせてるいるとの事で、ロビーで紹介する事になった。
ここでも悪戯を行う事になる。
W女王が下に降りると、数分後にサイサイが隣室へ男性陣を呼びに行く。
サイサイはノックをし、女王様が1Fロビーでお話しがあるそうですと伝える。
マサッカネン、ヒーデキン、タカショタ、黒の騎士達が続く。
皆で一階のロビーのソファーに座って待つとヒジャブーを目深に被った女王様が現れる。
皆が立ち上がるとその間を通って奥に進む。
ここで、皆が違和感を覚える。
皆の身長は1m前後、一番高いのがジャガー獣人で130cmである。
亜里沙は172cmで教団内でもかなりの高身長である。
それが、ジャガー獣人より少し高い140cmクラスである。
チュアムが143cmだから違和感を感じる。
ヒーデキン
えっ、ちょっと誰?
マサッカネン
ホントに誰?
騒つくとサイサイが黒の女王様に対して不遜であるぞ!!と叱りつける。
タカショタ
いや、そんな事言われても・・どちら様?
ヒジャブー姿の者はソフャーに座ると頭をポスッとだす。
見知らぬ褐色の少女が顔を出す。
皆がえっ?と、あんぐりと口を開ける。
サイサイ
東の黒の女王 サワット チュアム様の御前である!
一同、頭が高い!
慌てて跪き、頭を垂れる
サワット チュアム
皆の者、面を上げよ!
訳が分からないまま頭をあげる。
チュアム
東の女王 サワット チュアムである。
一同、西の女王 アビィン 亜里沙への忠義、天晴れである。
褒めてつかわそう。
一同
ははー、と声をあげるがポカーンである。
ケラケラ笑いながら亜里沙が現れる。
後ろにセンガワ、ブックシーマン、ツカンヤーマンを引き連れている。
ここでネタばらしが始まる。
タカショタ
いやー、女王様が替わってるのにサイサイさんが普通に話すから・・ビックリです。
マサッカネン
本当にどうしたモノかと・・脅かさないでください。
ヒーデキンは二人の女王様を交互に見ながら言葉が出ない様だった。
チュアムは暑くなってきたのでヒジャブーを脱ぐ
冬服のセーラー服に海自デジタル迷彩のミニスカートだった。
チュアム教団の男性陣は爆乳に一瞬、釘付けとなる。
亜里沙
あー、ヤラシー!チュアムちゃんの胸を見てたでしょ!
亜里沙教団の男性陣とセンガワが慌てて下を向く。
ツカンヤーマン
ふー、ったく
〔センガワ司令も懲りない人だなあ〕
チュアム
懐かしい、亜里沙ちゃん何時も教室で言ってたあw
ここで、皆の自己紹介が始まる。
紹介し終わるとW女王が話し始める。
自然と今までの話しになる。
チュアムが自警隊、デモ隊、魔人、クノールン商会の御進物、日替わり女王様の話しをする。
亜里沙
有難う、留守の所、信者を守ってくれて。
チュアム
ううん、全然、同じ女王様だからね。
考え方次第では私の信者でもあるから。
亜里沙
そうだねw
しかし魔人か・・多分南極大陸の魔王の関係かな?
亜里沙は旧黒色連合、水崎や蒼楽に出会った話し、勇者になった蒼楽の話し、水崎の事件、チージューンの話しと伝える。
お互いの情報交換で丸山 岬丸と山根 舞子の在所もわかったが行方をくらました水崎と久米の居場所がわからなかった。
チュアム
乗ってきたって言う蒼楽さんのドラゴン、見てもいい?
亜里沙
裏庭にいるから見に行こう!
二人は走って行くので慌ててサイサイとツカンヤーマンが後を追うと残された者達は別途に情報交換をするのであった。
ヒーデキンが疑問に思っていた事を聞く。
なぜこのホテルに泊まる事がわかったのですか?
ブックシーマンがセンガワの頷きを見て説明に入る。
こちらは命令書です。
命令書には何日も前からこのホテルに宿泊する事が決まっていた。
マサッカネン
偶然ですか?・・まさに黒の女王様のお導きですね。
後日談としてこのホテルは黒色教信者達にとって、二人の女王が出会った場所として聖地認定を受けるのだった。
次話、続きからの久米です。




