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武格者(ぶかくもの)   作者: 空銃(からづつ)
第十章 負の連鎖
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第二百十五話 天下布唱(てんかふしょう)

相関図( )内は見た目です。

久米=二代目オケール108歳 (オーク)

娘 ケリン82歳 (オーク)

孫 ラッカン56歳 (オークとコボルトのハーフでトロールと間違われる)

曽孫 アシオン29歳 (見た目セキセイインコ獣人)

嫁 カガーソ26歳 (大柄オーガ)

玄孫 ミクミン5歳 (肌も薄緑色のグリーンアイのグリーンヘアのグリーンガール)

We are the World



久米オケール達は伝説となったR2年10月11日(日)のサドン国の歌唱大会から様々な地から、是非、コンサートにと引っ張り凧状態だった。


久米オケール達は家族会議で話し合い、コンサートツアーを敢行する事にした。


久米オケール

ギャラ交渉とスケジュールは私とカガーソが仕切るよ。

レパートリーを少しずつ増やして行く方向で行きましょう。


そして、必要経費以外の金銭管理はラッカンとアシオンに任せるよ。


最初にうちはパンフ等の販促グッズ販売やモギリはみんなでやるしかないね。


そして、ヤポーネ最大の国テイトンを中心としたスタジオを中心にツアーを行った。

最初は小さなホールや公民館で行い、その倉庫に寝泊まりしたりした。


そして、11月に入りエリア カンサイン キョウノミヤコーンの地にてツアー中だった。


初となるスタジアムや巨大ホール、特設ステージでの開催だった。


連日連夜、歌漬けだった。

だが、みんな何かに憑かれた様に熱中した。

新たな歌、リズム、踊りにパフォオーマンス、コンサート中の語りの練習

全てが斬新かつ新鮮であり、新たな物を伝える喜びに打ち震えた。

寝食と入浴以外は全てを音楽に捧げた。


皆、変わってゆくが、特にミクミンは顕著に変化が現れた。

見た目は少女のままで、纏うオーラは達人の武格者の様だった、目力めぢからは強くなり、取材に来た記者などは直視出来ないレベルになっていた。


記事には「次世代のスーパースター」や「伝説を受け継ぐ歌姫」、「未来を変えるボーカルクイーン」と書かれていた。


少し前のミクミンや家族達なら大喜びで「わっしょい」だったが、今は違った。

各自の歌が与える影響力を把握し、記事より遥か先の高みを見ていた。

家族の誰が言うでも無く各自が思う。


「歌の力で世界から争いを止める!」


ゴットボイスと言われた初代オケールが行った事を自分がするのだと、皆、信じていた。


久米オケールには未来の有る家族達が眩しくて堪らなかった。

最近、心臓の鼓動がおかしく感じる。

カウントダウンが始まっていた。


皆で練習後の晩御飯を食べている時に久米オケールは切り出した。


ケリン、私の歌は歌えるね?


ケリン

はい、歌えますが?


久米オケール

私の命が燃え尽きた時はケリン、貴女が私の歌を受け継ぐんだよ。

ケリンが逝けば、ラッカン、アシオン、カガーソと受け継ぐんだよ。


ケリン

お母さん・・もっと一緒に歌いたいです。


ラッカン

いきなりどうしたのですか?

何か感じるのですか?


久米オケール

年齢的にもいつでも行けると言う事さ。

寝た切りから目覚めてからはボーナスステージさ、今は気力でなんとかって所さ。


アシオン

オケール婆さん、寂しいじゃねーか。


カガーソはグズっていた。


皆、ぴえん状態の中、ミクミンは悟りきった顔で全ては任せておいてと言う。


久米オケール

まあ、今日、明日の話しじゃないよ、もっと皆に歌を伝えないと逝けないよw


そう笑って見せるが今日、明日かも知れないと感じる久米オケールだった。


ミクミン

オケール婆ちゃん、今日は一緒に寝てあげる!

だから、逝かないでね。


久米オケール

〔大人な感じでやっぱり子供だなw〕

そうだね、銭湯に行って、今日は早めに休みましょう。

明日のコンサートが終わったらオッキナサカ国に移動だしね。

次話、水崎です。

ちなみに今期のハマりアニメはD4DJです。

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