第百九十九話 トップダウン
比べ合い
前回からの続き
山根の魔王様ドッキリを仕掛けられた林田一行だった。
午後に話し合いをするべく、11:30まで林田一行は自由行動とした。
林田一行は今ならサイン付きと言う事で石膏製フルカラー1/8DXフィギュア四体フルセット、1万円を購入し、早速、サインを箱に書いてもらう。
魔王アーネサン 山根舞子
技の一号 カニマイカン
山根 舞子
今日はフィギュアがいっぱい売れたな!二十体だぜ!売上が楽しみだな、一号
一号
はい!がっぽりです!
ドラミちゃん
魔王様、このフィギュアは良く売れるのですか?
山根 舞子
ああ、売店の看板商品だ、月の売上金では一位だよ。
この売店の主力は、フィギュア、お茶、珈琲、おむすび、文具にアマアマミン最中といった所だな。
蒼楽
おむすびが有るんなら、味噌汁とかは、やんないすか?
山根 舞子
それな、考えたんだけど、食堂とかの外食産業を圧迫するから、やらない事にしたんだ。
あくまでも、軽食メイン、おむすび、パンと飲み物やお菓子までだな。
この国も軍国主義メインから王立民主議会政治に移行したばかりだし、あんまり民間企業を圧迫したくないんだよ。
蒼楽
おー、ちゃんと政治してるじゃないっすか!
関心しました。
山根 舞子
まーな、壊すだけなら災害と変わんねーし、民、有っての国だからな。
無人じゃ単なる空き地だろ?それじゃ、建物の維持管理も出来ねーしな。
蒼楽
ほうほう、ウチのサツマアゲン連邦政府の姫と気が合いそう!
山根 舞子
へー、連邦政府のトップはお姫様なんだ、どんな感じ?
蒼楽
トミーマーリン姫は、今、急激に広がった領土経営に富国強兵殖産興業を掲げて頑張ってるよ、何をするにしてもお金がいるって言ってて、お金儲けやその下準備が大切って言ってるね。
山根 舞子
なるほどね、戦争でも災害でも、兵を動かせば金が掛かるよな、あーしは、単独で突っ込む分、金は掛かんねーけど、事前や最中や事後のマンパワー不足は感じるんだよね。
一度、そのお姫様にあって見てーな。
蒼楽
立場がある人は大変だね、そう言えば亜里沙ちゃんも発言は気を付けてた。
山根 舞子
あー、あの空手の子か?
あの子、どこで、何やってんの?
ここで、蒼楽は今までの事、水崎 叡やアビィン 亜里沙との事を伝える。
山根も今までの事や藤井 智美から聞いた話しや丸山 岬丸との手紙のやり取り、そこでの話しでサワット チュアムの事を伝える。
蒼楽
話しを纏めると黒の女王様がJKハーフの二人って事
丸山さんとチュアムちゃんは自警隊関係者
水崎さんと山根さんは探共と深い関係があるって事
政治絡みは山根さんと私って事ですかね?
山根 舞子
うん、そうだな・・あれ、久米って人は?
蒼楽
水崎さんがエリア チューゴクゴクのヤーマングッチの地で有ったって、アキバで言ってましたけど、今どこにいるのかはわかんないっすね。
それで、あれなんですが、ステータスってどんな感じっすか?
山根 舞子
おっ、そうだな、比べてみようぜ!
山根 舞子 レベル15 女性 26歳
体力108×2 知力71×2 力121×2 速さ113×2 魔力31×2 防御74×2
装備
アーベン神特性プロテクターセット
称号
工業系電卓 3級・商社系OL 二段・アマチュアボクシング 三段・喧嘩道 五段・事務 初段・接客 三段・商人 初段・ジョギング 1級・部下育成 5級・治世者 四段・カリスマ 初段・怒りん坊 六段・気分屋 三段
特殊称号
伝説のスケ番
みんなの姉さん
ドラゴンマスター
魔王様
特殊スキル
アーベン神の祝福 (若返り) アーベン神の加護 (装備瞬間脱着)
アキーエ神の祝福(仮)、アキーエ神の加護 (ステータス内数値二倍)
現金 ¥161,612- チャージ310万円 Tポイント 418,804P
☆
ステータス・地図
林田 蒼楽 レベル18 女性 20歳
体力101×2 知力48×2 力130×2 速さ87×2 魔力37×2 防御133×2
装備
アーベン神特製プロテクターセット
称号
女子大生 三段・YouTuber 初段・レスラー 三段・トレーナー 初段・興行者 2級・旅人 初段・一騎討ち 三段・潜入7級・外交 1級・荷物運び 6級・隊長 3級
特殊称号
サツマアゲン連邦の救世主
プロレスの伝道師
メインイベンター
特殊スキル
アーベン神の祝福(身体変化)、アーベン神の加護(装備瞬間脱着)
アキーエ神の祝福(仮)、アキーエ神の加護(ステータス内数値二倍)
所持金 190,183円 チャージ 50万円 Tポイント69,927P
林田 蒼楽
えっ、若返り持ってんすか!いいなあ。
なんか私の方がレベル高いのに数値、負けてるんですけど!
後、Tポイントすげー!
山根 舞子
数値は多分、週5は走り込んでっからじゃねーか、んー、やっぱ弱いのばっか、相手にしてるからレベル負けてんなあ。
ポイントは外食が多いのと、少し前にドンチャン騒ぎしたから多いんだと思う。
なんか、救世主とか伝道師とかカッケーな!
林田 蒼楽
カッケーって、伝説のスケ番、ドラゴンマスターに魔王様が言いますかw
色々話し混んでいると二号と四号が顔をだす。
二号&四号
姉さん、お久し振りです。
山根 舞子
おう、久し振り!変わりはねえか?
二号&四号
なんか、フィギュア 買って来てくれって良く言われます。
後で、買いますんで、その、サインの方お願い出来ますか。
山根 舞子
OK、OK、あっ、そうそう、サツマアゲン連邦の特使さん達がお土産のフィギュアの外箱にサインしてくれって!頼むわ。
二号&四号はサインを書き始めると山根は林田達を龍王フィギュアを持たせて外に出る。
三号
姉さん、お疲れ様です。
山根 舞子
お疲れさん、ちょっと、フィギュアの外箱にサインしてくれ!
三号
お安い御用です。
山根はインク壺の蓋を開けて下におくと、器用に人差し指の先の鋭い爪をチョンチョンと付け、「技と力の三号 龍王 クロ」と書き上げる。
林田達は圧巻の光景に言葉を忘れる。
巨竜が細かく字を書く、最早曲芸を超え、芸術である。
そこへ二号&四号が大量の魔王と龍王のフィギュアを持ってくると、すいません、お願いします。と言うと山根と三号はサインを書き上げる。
その間に自己紹介を済ます。
山根 舞子
なあ、サツマアゲン連邦との外交、どうする?
二号
うーん、軍事なら同盟か不戦協定ですかね。
四号
貿易は期限付きで関税なしを導入してもいいのではないでしょうか?
三号
観光は期限付きで簡易審査制度を導入してもいいと思います。
山根 舞子
よし、それで行こう!
蒼楽、それを連邦に持ち帰ってOKなら、文書化でいい?
林田 蒼楽
はい!
すげー、トップダウンだから話しが早えーw
山根 舞子
マンパワー不足だから時間はかけられねえ、だから基本、即決だな。
それから、もう一人の魔王にどう対処するか決まったら教えてくれよな。
午前中に話しは終わり、探共に林田達はそのまま、キリリンシマ国に戻るのであった。
次話、チーギューンです。




