第百九十六話 路線変更
前回からの続き
魔王の調査に来た林田達遊撃隊選抜の5名はキューシンズ大陸の南海、タネガン島の龍王連合国の一つ、ニシンノンオモッテー国に着き、入国審査を済ませ、局長級の役人と外交中であった。
蒼楽達は連邦政府からの書状の何枚かをトミーマーリン姫から託されていた。
局長
連邦政府の言われる連邦制への再加入は出来ません、以前とは異なり魔王アーネサンの管轄領の一部、さらに龍王連合の一国に過ぎないのです。
離れた大樹の影に同時には入れない。と、言う事です。
それに局長級では政治的なお約束は出来ません。
最低でも書記長・・いえ、龍王様とお話しをして頂かないと
先程、アマアマミン国へ行かれたので、そちらに行かれた方が早いかと思います。
蒼楽達はココでは政治的な判断は出来ないと言われアマアマミン国へ向かう事にするのだった。
一方、アマアマミン
大本営の売店で、また一号がやらかしていた。
一号
姉さん、釣り銭が多いっす。
山根 舞子
はあ?またかよ!
いくらだ?
一号
五千円多いっす。
山根 舞子
うーん、何でこんなにポンコツなんだよ。
お前に任せておけば金が増え続けるな、信用は減る一方だがな。
一号
すいません、てへ!
山根 舞子
てへ!じゃねーよ・・
お前、金銭の受け渡しに二つあるトレイ使ってるか?
預かったお金とお釣りのトレイは別だぞ。
必ず、数えて確認してからだぞ。
一号
はい、ちゃんとやります。
山根 舞子
いやいや、教えただろ?3、4回
はあ・・
余剰金で袋に入れて金庫な!
発注書かくぞ!
売れ線は数ではカップのコーヒー、お茶、金額はやっぱフィギュアか、三号の龍王が一番売れんな、やっぱドラゴンはカッケーからな!
2位はあーしか、よしよし上出来だ。
一号は最下位か、あんまり売れねーな。
よし、ちょいエロで行くか・・パンツ見えるようにして、顔もあざとくするか。
一号
えっ、それを自分で売るんですか?
なんか、嫌っす。
山根 舞子
期間限定の購入者特典で希望者には箱にサインしろ!
サービス、サービス!
一号
マジっすか・・
山根 舞子
お前がもっと育てば水着で握手会してもらうぜ!
もっと、バイーンと育てよ!
一号
・・永遠の子供、ピーターなパンでいいっす。
山根 舞子
いつまでも、子供でいられると思うなよ、女に生まれたからには、あーしの様に女の武器も使いこなしな!
一号
はい!?・・?
〔女の武器?姉さんがいつ、どこで?〕
山根 舞子
三号の龍王フィギュアは高価な限定DX版、アマアマミン国バージョンとニシノンオモッテーバージョンの二つデカイの行くか、二号、四号は武器持たせて、戦闘タイプのをウマルチャンとナゴナ限定版でいってみっかな。
閉店時間をとっくに過ぎた売店を閉めて、外に出ると三号がやって来た所だった。
山根 舞子
おう!龍王、お疲れさん
異常あったか?
一号
お疲れ様です!
三号
あっ、お疲れ様です。
異常は無いですが、昨日、一号と四号達から伝言があります。
二人を通じて魔王アーネサン管轄領に入りたい国があるそうです。
山根 舞子
いいんじゃね?争う事無く平和的に寄り添う
問題無いな、うん。
三号
じゃー、これで、オーナーゼンの地からキューシンズ大陸以南は魔王アーネサン管轄領です。
一号
ほえー、凄いっすよ、姉さん!
山根 舞子
えっ、オーキナーゼンの地、全部?
じゃー戦争はどことするんだよ?
つまんねーな。
一号&三号
で、ですよねー!
〔えー、さっき平和的に何とか言ってたのに〕
山根 舞子
おっ、そうそう、三号の新しいフィギュア、何体か出すからな、今日、こっちで泊まんだろ?意見聞かせろよw
三号
えっ、言ちゃっていいですか?
自分、ファイヤーブレスは吐いてる所と雷雲をバックに戦ってる所、いいなーって思ってます。
山根 舞子
なるほど、なるほど、ジオラマチックなタイプか!いいね。
一号
姉さん、自分は清純派路線がいいです。
山根 舞子
うーん、パンチラだな。
一号
えー、パンチラっすか!
山根 舞子
お前なら、セクシークイーンになれる!
一号
マジっすか!信じちゃいますよ。
三号
うん、行けるかも?
〔いやー、無いってばよw〕
何だかんだで、みんな、自分のフィギュアが出るのは楽しいのであった。
続きます。




