第十九話 やっ、ヤルじゃない
瞬間、心合わせて
ふと、二人から何で、島の中央ってわかるんですか?
と、聞かれて、能力的な事で地図が見れ、現在地もわかる。と、言うと、流石は、姉さんっす。で、納得してるのを見て、それでいいのか?と思う山根 舞子だった。
さらに色々聞かれたんで、仕事やボクシングやゲームや日本の話しをしてやると二人の目は輝いた。
そして、アキバの公園での出来事を話す。
二人はいつの間にか正座して聞いていた。
アーベン神と闘う話しに身動ぎ一つせず、蹴りがカスった所で二人は、「わぁー、流石っす」と言われて、カスっただけと言う事実にガクンと来た。
そして、次はアーベン神を殴り倒すと!言う。
二人から見れば、もはや神話の域、姉さんがウソを言ってない事もわかる。
目の前に神をも倒さんとする山根 舞子が眩しかった。ただ、何とか、着いて行きたいと思う二人であった。
話しを中断し、続きは夜にするからと、野営の準備を始めた。
携行食の堅めのパンと干し肉をザックンが渡してきた。が、カニマイカンは干し肉に歯が通らないようだった。
二人に調理すっから、火をおこしておけと言い、水が入っていた空の小壺を持って、調味料代わりに海水を取って来ると言うと海外線へ向かった。
山根 舞子は自分一人なら、往復で半時間って所だと思っていた。
二人は、山根 舞子を見送り、枝木を集め、火をおこして待った。
五分位して、枝を踏む音がした。
二人は姉さん、何か忘れものですか?と音の方を見ると武装した男が五人立っていた。
瞬時に二人は立ち上がり、武器を手にした。
ザックンが気付き、カニマイカンに伝える。
囲まれてる、ヤバイ、姉さんが戻るまで時間を稼がないと!と言う。
20人の男達が周りに現れ、リーダー格のロン毛の男が言う、交代で監視してたんだかな?いつの間に上陸した?と
おそらく、姉さんの漕ぐボートが早過ぎて見落としたんだろうと思いつつ、ザックンは、ハッタリをかました。
他にもいるぞ100人ほどな。と
リーダー
100人の割には足跡が少ないな、ハッタリだな!しかも補給部隊も無しに100人は無理があるんじゃないか?
ザックン
お前達は何をしてるんだ、こんな島で
リーダー
関係無いだろ、お前達はココで死ぬんだから!
そして、数人の男が、ザックンに気付く、コイツ、ウマルチャンの探共長のG10ザックン!だぜぃ!
リーダー
ほう、探共長様がわざわざ来たのか?
尚更、生かしては帰せんな!
ヤロー共、逃すなよ!
女のガキは殺すなよ、楽しみがなくなっちまうからなぁーと、ニヤける。
周りの男達も「へへっ」と獣欲を隠しもせずにニヤニヤしている。
ザックン
私とてG10、国王兼、探共長は、伊達では無い!
ただではやられはせんよ!とカニマイカンを庇いながら薙刀を構える。
小さく呟く、くっ、姉さん、早くと
リーダー
見せてもらおうか!G10の力とやらを!
油断するな、いつも通りだ、やっちまえ!
周りは、皆、武器を構えている。
背後のカニマイカンに危ないっと横に引っ張っられると、魔法の水弾がカスる。
思わず口に出る、魔法!?魔法使いがいるのか?
リーダー
魔法使い?魔法剣士ならいるがな、20人ほど!
G10と言えども魔法剣士20人相手にどこまでヤレるか見ものだな!
ザックン
何故、一気に来ないのか、わかった。
遠距離からの攻撃で徐々にダメージを与えて詰めていき、最後に至近距離から魔法か、剣って事か
弓を引くヤツも居る、マズい、時間稼ぎすら出来ないぞ
リーダー
どうした、G10、顔色が悪そうに見えるな?フッフッフ
ザックンの右脇を矢がカスる、くっ、水弾が兜をカスめる。徐々に縮め、攻撃のテンポが早くなる。
ザックン
苦し紛れに言う、せめて、何やってたのか、教えろ!
リーダー
まっ、いいだろう、魔法で嵐をおこして、船から財宝や女、子供をさらってたんだよ。
G10が来るって事はそろそろ潮時ってヤツだな、最後の仕事にお前らをやって、他の地に移動させてもらうぜ!
ザックンは守り徹していてはダメだと思い、カニマイカンに伏せていてくれ、と、伝えると素早く横に飛んだ、弓を持つ男が血しぶきを上げて倒れると同時に元の位置に戻る。
リーダー
油断しやがって、やってくれじゃねーか!
テンポを早めていくぞ!
ザックンの右肩に矢が刺さる、うっ!
しかし、飛び込み一人倒す。
後、18人か、痛みの中、動きが鈍くなる。
その刹那、投石が背中を直撃する。
凄まじい痛みと共に飛ばされ、薙刀を飛ばしてしまう。
チャンスとばかりに男が二人、飛び掛かる。
カニマイカン
大丈夫、私が守る!
と、投げたつけた竹刀に男二人が一瞬、気を取られる。
その隙にザックンは十手を抜き、右側の男の頭を叩き、倒す。
左側の剣撃を片手での十手で受け、抑え込みならが17と言う。
そして、素早く首のヌンチャクを振り抜き、連撃で男を倒し叫ぶ
16!
まとめ投稿します。
 




