第百七十五話 熱き思い
0時UPを手違いで早くUPしてしまいましたが、そのままお楽しみください。
相関図( )内は見た目です。
久米=オケール107歳 (オーク)
娘 ケリン82歳 (オーク)
孫 ラッカン56歳 (オークとコボルトのハーフでトロールと間違われる)
曽孫 アシオン29歳 (見た目セキセイインコ獣人)
嫁 カガーソ26歳 (大柄オーガ)
玄孫 ミクミン5歳 (肌も薄緑色のグリーンアイのグリーンヘアのグリーンガール)
5箇条
朝食後、皆が出掛けると久米は食器の洗い物を済ませて散歩に出た。
曇天の為か首回りと腰に鈍痛が有るが比較的、体調は良い方だった。
久米
108歳でこれなら上出来だろ、生前?転生前の50歳でも腰や首は痛かったし、オケールさんって、かなり健康的な暮らしをしていたんだろう、まっ、普通は歩けんだろ?感心するよ、オケール先輩
散歩コースにある服屋さんに顔を出すと店主が対応してくれる。
店主
後は細かい手直しだけです、どうでしょうか?オケールさん
久米
ほう!流石だね、やはりプロは凄いね、完璧だよ。
しかし、仕事が早くないかい?
〔餅は餅屋って事か、やるじゃない!〕
店主
有難う御座います、初めて見る、この奇抜なデザインは腕が鳴りますよ。
デザイナーは高名な方なんでしょう?
地元とは言え、私の様な田舎の服屋に任せて頂いんだ、かなり熱が入りましたよ。
久米
ん、ああ、貴方ならと思ってね。
今日が金曜日だから、月曜日の夕方にミクミンと受け取りで良いかい?
店主
分かりました、完璧に仕上げておきます。
オケールさん、噂になってますが皆さんで10月11日(日)の歌唱大会にお出になるって本当ですか?
久米
その服は歌唱大会デビュー用だよ
店主
オケールさんも出るんですね?
店を閉めて聞きに行きます。
久米
当日は書き入れ時だよ、何を言ってるんだい?
週明けに取りきた時にミクミンと歌ってあげるよ、だから、しっかり稼ぎなさいよ。
店主
本当ですか?絶対ですよ!
家族も呼んでも良いですか?
久米
ああ、良いよwあまり大事には、しなでおくれよ。
店を後にし、家に向かう途中でふと気付く、ミクミンのデビュー、服屋さんになっちゃったけど・・よかったかな?
後でミクミンに何て説明したモノか・・ま、なせば大抵何とかなる。か
家でゆっくりと空手の形をやっては休憩を繰り返し午後を迎える。
ミクミンが戻る前に何故か父親の曽孫アシオンが戻ってきた。
久米
おかえり、どうしたんだい?こんな時間に珍しいね。
いつになく真面目な表情のアシオンが何も言わずに見つめる。
アシオン
オケール婆さん、お願いです、この前の歌を教えてください。
あの歌で皆の前に立って唄いたいんです。
あの歌の事を考えると仕事も手に付かないんです。
土下座の体勢でアシオンは想いを告げる。
久米
思っている以上にキツイが覚悟は出来ているんだね?
アシオン
はい!
久米
わかったよ、取り敢えず手を洗ってうがいをしなさい。
アシオンの顔がパーッと明るくなると手を洗いにいく。
久米
〔んーヤバくないか、流石にやり過ぎじゃ、オケールさんってこんな人じゃないだろ?彼女の人格自体を知らんのに絡み過ぎたような?〕
えーい、儘よ!なせば大抵何とかなる!
続きます。




