第百七十四話 似て非なる物
聖と性と正義
エリア カントゥーン テイトンの地
チュアムの希望でチヨダーン国・タイトー国・アラカワン国とセンガワ一行は訪れたのだった。
しかし、やはりと言うべきかチュアムの実家の荒川区とアラカワン国は違っていた。
勿論、実家の持ちビルは無く、秋葉原も無く、メイド喫茶等の萌え文化は無かった。
当然、通っていた母校の都立秋葉原商業高校も無かった。
ホテル グランプリヒル イチガヤンに戻ると、わかってはいたが、無いと言う現実を目の当たりにした為、チュアムは凹んだ。
オチアイン
センガワ司令、なんかチュアム様の元気が・・
センガワ
チュアム様、どうかされましたか?
チュアム
ううん、何でも無いの・・
センガワは明らかに気落ちしているのに、何でも無いと言うチュアムにどうしていいのかわからずに、オロオロと狼狽える。
ツカーンヤーマン
チュアム様、どうされたのですか?
我らでも聞く事くらいは出来ます、ダメ元でお話をお聞かせくださいませんか?
センガワ司令が落ち着かないですし・・
フックシーマン
男性陣にお話し辛い事なら私がお伺いします。
チュアムは思い切って自分の住んでた日本とヤポーネの地形が同じ事を伝える、縮尺が違うが知ってる場所を見れば何か共通点を見出せると思ったが全く類似点が無いのにシュンとなった。
ただそれだけだった。
センガワ
望郷の念が有ったのでは・・
チュアム
そうかも知れません、何だか、わかり切った事なのにおかしいですね、気落ちするなんて
センガワ
そんなことは有りません、似ていれば誰しもが期待するものです。
〔そうか、両親や友人に・・故郷に〕
チュアム様!
自分が貴女様の親に、友に!になります!
自分こそが貴女様のユアホームタウン、帰るべき場所です!
チュアム
?・・えっと、なんだろうww
オチアイン
〔あー、また司令がトチ狂い出した〕
あのう、司令、意味が今一つ伝わりかねます。
ツカーンヤーマン
チュアム様、少し司令のは、わかり兼ねますが我ら全員が同じ思いです。
力不足かも知れませんが、我らは家族で有り、友です。
ブックシーマン
そうです、何でも仰ってください。
センガワ
えっと・・そうです!そう言う事なんです。
チュアム
ありがとうございます、皆様と共に行きます。
そう言うとチュアムは眩しい笑顔でセンガワに向かい両手を大きく広げる。
センガワは吸い寄せられる様にギュッと抱きしめられる。
センガワ
〔うーん、やはり聖なる爆乳は正義だ〕
あー、チュアムさま〜、何でも言ってくださいです〜
他の三名
あーあ、ダメだ、この人
参照
都立秋葉原商業高等学校
制服は3タイプを学年毎、ローテーションで使用する珍しいシステムを導入しています。
現在、三年生は上はネイビーブルー基調のセーラー服にスカートは海自デジタル迷彩柄
二年生は鶯色基調のセーラー服にスカートは陸自デジタル迷彩柄
一年生はスカイブルー基調のセーラー服にスカートは空自デジタル迷彩柄でスカーフはワインレッド
学科によりスカーフの色が異なり、商業科は蛍光イエロー・デザイン科はパステルグリーン・会計科はショッキングオレンジ・情報処理科はパールホワイト・ビジネス科はパッションレッドで別れる。
※ 一年生のうちは総合授業の為、学科が決まるまではワインレッドのスカーフを着用、二年から学科が決まる。
都内ではデジタル迷彩柄のスカートの制服は同高校の生徒とすぐに認識されるほど有名である。
チュアムと亜利沙は商業科です。
ちなみに、んな高校ないですw フィクションですから(笑)
次話、久米です。




