第百七十話 寝台特急
零号機
エリア ドドサンコ ドドサンコ大陸 カミカワンの地 道の港カミタロウ
探共に依頼してあった餅太郎の牽引車の試作タイプが届いた。
大きさ的にはマイクロバスの高さが半分といった所で有り、画期的なのが御者席が無く、前半分の座席が寝台型の三段式になっており、四輪の車輪を付属のスキー板の様なそりに付け替えが可能になっていた。
長距離と短距離用に合わせた座席の作りと全天候型対応になっていた。
早速、カミヤンリョは荷台に乗り込み、座ったり、寝てみたりしてみた。
カミヤンリョ
うん、無骨な作りではあるが頑丈で長持ちしそうだね。
餅太郎
一旦、引いてみたいでしゅね。
取り敢えず、製作依頼をしたシーベッツン探共までテスト走行してみる。
カミヤンリョ
思ったほど揺れないな、うん、これは行けるぞ。
餅太郎
引きやすいでしゅ、軽いんでしゅね。
あーだ、こうだと言ってるとシーベッツンに着いた。
そのまま、二人は探共に行きワッカナイン宛ての輸送依頼をパーティーとして全て受けると、テストを兼て、一路、北を目指すのだった。
道中、主要ま街や都市によりつつ、停留所候補となる観光名所や施設、名産物の取扱所等を調べ、運行時間のデータ取り、悪路箇所のチェック、人の往来、悪天候時の運行等、気なる事を調べるのに夢中になる。
後日談として、道の港では二人が消えたと騒ぎになっていたのだった。
次話は久米です。




