第百五十九話 アキバ魂
甲相駿
オーキナーゼン エリア 上空
四号
あれ、三号さん、なんか遠回りしてませんか?
三号
乱気流が凄いんで、遠回りしてます。
一人なら良いんですか、乗せてると、落としちゃうかもです。
四号
すいません、気を使って貰ってるのに遠回りだなんて言って。
二号
三号って乱気流がわかるの?
三号
わかると言うか、見えると言った方が良いですね。
姉さんに大きくしてもらってから見える様になったんすよ。
二号
えっ!大きくして貰った?
初耳なんだけど
三号
初めて二号にあった時、寝込んでたからね。
僕は人々から気を頂いて糧にするんすけど、姉さんから凄まじい気を頂いたら、この大きさになったんすよ。
それまで3m位だったんだよ、一号ちゃんは目の前で見てたよ。
二号&四号
・・へー、そうなんだ、流石、姉さんだ。
三号
何かね、姉さんが、3mから50mになったから、次は500mにしようって言うんすよ、実際、これ以上大きくなると居場所が無くなっちゃうから勘弁してもらってます。
四号
なれるの?500m?
三号
おそらく、姉さんの「気」ならなるでしょうね。
際限ない気を感じるし、下手したら、300km超えもあり得ますね。
四号
はあ!300kmって・・想像がつかない。
二号
日常生活できんの?300kmって無理でしょw
何か草生えてくる。
三号
今でも難儀してるっす。
やっと感覚が慣れて来た所です、これ以上の巨大化は無理っす。
二号&四号
だよねー!
とか言ってるとナゴナ国に入り、着陸態勢に入るべく、旋回し速度を落とす。
多くの人々が見上げる中、手を振る王冠をした男の子が見える。
イッチー王 8才である。
十分に速度を殺して羽ばたきも少なく、イッチー王の前に着陸する。
ひとまず、二人は降りると、イッチー王が四号に駆け寄る。
イッチー王
アラーキン!大儀である、寂しかったぞ!
と、四号に抱きつく。
四号
勿体ない御言葉、有り難き幸せに御座います。
ぎゅと抱きしめ、落ち着いて所で二号が話しかける。
ザックン
イッチー王、初めてお目に掛かる、ウマルチャン選任国王のザックンです。
イッチー王
ちょっとまってね・・・遠路遥々、よく来られた、我が国は歓迎致す、御ゆるりとされよ。
棒読みセリフにザックンは笑顔になる。
にこやかに、ボーッとしてる三号にザックンは、わかりやすく語りかける。
アマアマミン国の龍王殿、如何された?
三号
(はっ!そうだ、僕も王様だった。)
お久しぶりですね、イッチー王、アマアマミン国の龍王となったクロです。
イッチー
?、偉い人だから、えっと・・遠路遥々、よく来られた、我が国は歓迎致す、御ゆるりとされよ。
クロは有難う!と、笑顔になる。
アラーキン
王様、後は我々にお任せください。
イッチー
良きにはからえ
アラーキン
取り敢えず、クロさんが大きいから、ココで会談で良いですね。
アラーキンが丸テーブルと二つの椅子と温かい緑茶を用意させ、ザックンとイッチーを座らせる。
イッチーの背に大臣や将軍や外交官等が並んでいた。
ザックン
突然の訪問、すまない。
大臣
いえ、姉さんからの手紙で、そろそろ来られる頃だと思っておりました。
ザックン
それで、アラーキンとは話しあっているのですが・・
大臣
アラーキンからの封筒で読みました。
我々は何ら問題無いと言うより、願ったり叶ったりです。
それに姉さんのキモ入りですからね。
アラーキン
では、そう言う事でナゴナ、ウマルチャン、アマアマミンの三国はアーネサンの元、不可侵条約を結び、貿易協定を結ぶと言う事になりました。
クロ
えっ、そうなんだ?まあ、いいか。
将軍
あの、アーネサンって・・
クロ
あー、姉さん、アマアマミン周辺でアーネサンって呼ばれてて、それで良いって言うんで法律上の記載はアーネサンになってます。
将軍
あの、非常に言いにくいのですが、魔王復活の話しが出てまして・・その名がアーネサンなんですが・・
恐らく、敵方からの話しだとそうなるのかなぁ?みたいな?
アラーキン
え、何、その話し?
姉さんにこの話しは伝えるのいやだな、何か怒りそうだし。
でも、聞いちゃったからなぁ。
ザックン
聞いちゃったね。
アラーキン&ザックン
と、言う訳で三号さん、宜しくお願いします。
クロ
えー、やだよー。
聞いちゃったけど、いやだなぁ。
その時、イッチー王から歓喜の声があがった。
テーブル上にアラーキンのお土産のDXフィギュア全シリーズが置かれていた。
イッチー王
コレかっこいー!我が国の家宝といたそう。
将軍や大臣や外交官達もスゲー、そっくりだ!見ろよこのディティール、姉さんそのものだ!
ザックン王も龍王もアラーキンもクリソツと見比べだす。
アラーキン
アーネサン監修マークが付いてますからね。w
ザックン
〔何かハズいな、見比べられるとw〕
とりま、書類は後でやりとりしつつ、ウマルチャン国に帰りますね。
ザックンはお茶を飲み干して別れを言うと、クロに乗せられウマルチャン国へ飛び立つのだった。




